「泉鏡花の文学作品に通ずるロマンの薫り高い作品」に贈られる泉鏡花文学賞、今年の受賞作品は田中慎弥さんの「ひよこ太陽」に決まりました。パチパチパチ!ううむ、もう47回になるんですね。泉鏡花文学賞は、金沢生まれである鏡花の功績をたたえて、金沢市が制定した文学賞です。今ではこういった賞も多くなっていますが、その先駆けで昭和48年スタートです。
で、田中慎弥さんの「ひよこ太陽」、未読なんですが、どんな小説なんだろう?田中さんといえば、芥川賞作家で受賞作「共喰い」のインタビューで話題になりましたが…タイトルもよく分からないし、表紙の写真も…。ちょっとアマゾンの紹介文を引用してみますね。
道理で女が出てゆくわけだ――。妄想に取り憑かれた作家の姿を描く新しい私小説。今日も死ななかった。あの帽子を見たために、今日も死なずにすんだ――。一緒に住んでいた女に出ていかれ、切り詰めた生活でひたすら小説を書く40代の男。書けない日々が続き、いつしか死への誘惑に取り憑かれた男に、ある日人探しの依頼が届くが……。虚実のあわいで佇む作家の日常を描く連作小説集。芥川賞作家の新境地作。
ううむ、ロマンの薫り高い、のかな?まぁこの賞もいろいろなタイプの物語が選ばれてますが。ちょっと興味をそそる内容ではあります。
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