史上初めて直木賞と本屋大賞をW受賞した音楽小説の傑作、恩田陸の「蜜蜂と遠雷」。映画化の話は随分前に書きましたが、いよいよ10月4日公開になります。音楽を見事に文章化した作品なので、映画?どうなんだろう?って感じでしたが、作者の恩田さんはじめ、映画を観た人の感想はなかなかいいみたいです。そうかぁ、そうなのかぁ、ううむ、やっぱり映画、観てみたいぞ。
で、この物語の登場人物、コンクールに挑むピアニストの中のメインになる4人、栄伝亜夜、高島明石、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、風間塵。それぞれ個性豊かな若者でしたが、なんと原作に登場するコンクール演奏曲などを若手の実力派ピアニストが演奏した4枚のCDが出ています。「河村尚子 plays 栄伝亜夜」「金子三勇士 plays マサル・カルロス・レヴィ・アナトール」「福間洸太朗 plays 高島明石」藤田真央 plays 風間塵」という4枚です。
例えば、栄伝亜夜役は松岡茉優さんが演じているのですが、映画の演奏自体はピアニストの河村尚子さんが弾いたものが使われているのです。
小説を読んで、あるいは映画を観て、あの演奏が聞きたい、という人もこれからさらに多く出てくるはずです。僕も小説を読んだ後、ネットでどんな曲なのか探したことを思い出しました。
河村尚子 plays 栄伝亜夜(演じるのは松岡茉優)
金子三勇士 plays マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)
福間洸太朗 plays 高島明石(松坂桃李)
藤田真央 plays 風間塵(鈴鹿央士)
というわけで、CDも映画の公開も楽しみ!小説も上下2冊の文庫になっているので未読の人はぜひぜひ読んでみてください。おもしろいよぉ。
◯恩田さんの映画の感想を含むインタビューはこちら
◯映画の公式サイトはこちらです
◯僕の「蜜蜂と遠雷」の書評も読んでみてください
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