出る本。原田マハ「〈あの絵〉のまえで」(3/18)出ます。アートと人の出会いを描く全6編の短編集。岡山・大原美術館のピカソ「鳥籠」(表紙の絵です)、箱根・ポーラ美術館のセザンヌ「砂糖壺、梨とテーブル」などが取り上げられています。これはちょっと楽しみ!
そして、村上龍の5年ぶりの長編小説「MISSING 失われているもの」(3/18)も出ます。ネットで、というかメルマガでずっと書き継がれていたことは知っていましたが、「新潮」1月号に一挙掲載され、ようやく単行本になりました。ちょっとアマゾンの内容紹介を見てみます。
『限りなく透明に近いブルー』からひと筋に続く、創造の軌跡の集大成
5年ぶり、待望の長篇小説にして最高傑作!
「こんな小説を書いたのは初めてで、もう二度と書けないだろう」
吉本ばなな氏推薦文より
決してスカッとしたとは言いがたい最後なのに、ものすごく救われた。小説の力を思い知った。
この女優に付いていってはいけない──。
主人公の小説家は、なぜ「混乱と不安しかない世界」に迷い込んだのか?
予兆はあった。彼は制御しがたい抑うつや不眠に悩み、カウンセリングを受けていたのだ。
そして一人の女優が迷宮の扉を開け、小説家は母の声に導かれ彷徨い続ける……。
久々なので期待もあるけどちょっと不安もある。この内容を読んでもなんだかよく分からないけれど、やっぱり読んじゃう。なぜなら村上龍だから。
◯村上さんの「あとがき」掲載、試し読みもできる特設サイト
2020.3.16 ううむ、というような状況が続く。経済活動が盛んになる時期に現状はあまりに辛い。読書は又吉直樹「人間」。
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