なんだかすごいセレクトですね。去年はブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が受賞。今年連覇なるか、というのも興味がありますが、このノミネートだと分からないなぁ。
といっても、読んだのはブレイディみかこさんの本だけなのですが、それぞれ話題になっていて興味津々のノンフィクションばかりです。
左々涼子さんの「エンド・オブ・ライフ」は著者がずっと向き合ってきた終末医療の話です。「命の閉じ方をレッスンする」という惹句がなんだかいいです。梯久美子さんの「サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する」、サガレンって樺太/サハリンの旧名なんですね。宮沢賢治など作家たちが訪れた境界の島を描いた紀行ルポ。石井妙子さんの「女帝 小池百合子」は説明する必要もないですよね。これはすでにベストセラー!
濱野ちひろさんの「聖なるズー」は開高健ノンフィクション賞をすでに受賞。文化人類学を研究する著者が描いた動物性愛者たちの物語です。高橋ユキさんの「つけびの村 噂が5人を殺したのか?」は12人が暮らす山口の集落で一夜にして5人が殺された連続殺人放火事件の調査ノンフィクション。最後のブレイディみかこさん「ワイルドサイドをほっつき歩け」は英国のおっさんたちを描いた話題作。
この賞はノミネート作の選考もこれから行われる二次選考も書店員。大賞発表は11月上旬予定ですが、ううむ、どうだろう?どれもなかなかおもしろそうで大賞はちょっと見当がつかないですね。個人的には「つけびの村」 に興味あり。それにしても今回、著者は全員女性ですよね。ううむ。
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