クールマンのネズミの大冒険シリーズの第4弾。「リンドバーグ」で空を飛び、「アームストロング」で宇宙をめざし、「エジソン」では海底の旅に出たネズミ。今度はなんと時間旅行へ。このシリーズ、とにかくクールマンの絵が素晴らしいし、ネズミがなんともカワイイので夢中で見ちゃう。しかし、今回は時間旅行。ビックリ!
スイスで世界最大のチーズフェアが行われるのを知ったネズミ。大興奮で列車に乗って首都ベルンへ。ところが、あれあれあれ、なぜかもう終わっちゃってる。現地のネズミに聞いたら、なんとフェアは昨日だった。ショック!!!ネズミはなんとか美味しいチーズにありつくために時間を遡る方法を考え始める。考えてみるとこのシリーズに出てくるネズミたちはやたらと頭がいい。今回の主人公ネズミなんてベルンの特許局に忍び込んで、そこで働いていたアインシュタインの「相対性理論」の原稿を読んじゃったりするのだ。そして、ついに…。
いやいやいや、これはなんだかとんでもない展開!あこがれのチーズフェアにはたどり着けるのか?さすがにちょっと難しい話になって文章量が多いのが気になる。もう少しシンプルな話の方が好みだけど。最後に相対性理論などの説明あり。僕は「早退」しちゃったけど。
◆DATA トーベン・クールマン「アインシュタイン 時をかけるネズミの大冒険」(ブロンズ新社)2500円(税別)