出る本。今週はビッグな文庫化2冊!!川上未映子「夏物語」(8/3)文庫になります。これは僕の2019年のマイベスト本。文庫になるのだし未読の人はこれを読まない手はない。最近の女性作家の物語を読むと女性は自らの身体と共に生きているんだ、という思いを強くします。男もそうじゃん、という人もいるかもしれないけど全然違う。男は身体に対して非常に鈍感(な感じがする)!女性はもちろんだけど男たちにも読んで欲しい傑作。詳しくは僕の書評を!
もう1人の川上、川上弘美「某」(8/5)も文庫になります。これもおもしろかったなぁ。内容はアマゾンの紹介を読んでもらった方がいいかもしれない。
「あたしは、突然この世にあらわれた。そこは病院だった」。限りなく人間に近いが、性的に未分化で染色体が不安定な某。名前も記憶もお金もないため、医師の協力のもと、絵に親しむ女子高生、性欲旺盛な男子高生、生真面目な教職員と変化し、演じ分けていく。自信を得た某は病院を脱走、そして仲間に出会う――。愛と未来をめぐる破格の長編小説。
これだけ読むとただ「おもしろい」話という感じに受け取られるかもしれないけど、おもしろくて深い。深くておもしろい。まさに川上弘美ワールドな1冊。僕の書評もぜひ!
そしてもう1冊。川平慈英:作 ミロコマチコ:絵「たいようがわらってる」(8/5)出ます。川平さんの沖縄での友情物語をミロコマチコさんが絵にしたもの。ミロコマチコと沖縄はなんだかすごくあってるような気がする。とにかくミロコ絵本は見とかなくっちゃ!
◯ミロコマチコ、その他の絵本の僕の感想はこちら!
◯これまでの「出る本、出た本」はこちらを!
2021.8.2 東京も日本も感染者は過去最多を大幅に更新してるのにオリンピックやってる。なんだかすごい国!読書は石田ゆり子「ハニオ日記 2016-2017」。