届け!弱音!何処に?!
ヨシタケさんがライフワークとして描きつづけるアイデアスケッチのなかから、近年の作品を選んだスケッチ集。「ヨイヨワネ」とは「良い弱音」という意味です。ネガティブな言葉とみなされがちな「弱音」を反転させ、にやりと笑えてちょっと元気が出る(かもしれない)スケッチ集をつくりました。人生はにがいけれど、救いだってあるんです。「あおむけ編」は、魂が疲れ気味のあなたを励ましてくれる一冊です。
息を吸って、弱音をはいて──。
絵本作家ヨシタケシンスケのスケッチは弱音であふれていました── 不安を言語化し、弱音をはくことは、本人にとって気持ちを健全に保つために良いのかもしれません。しかし、他人の弱音はどうでしょう? おもしろいのか? 何かに貢献するのか? このスケッチ集で、壮大な実験があなたの手から始まろうとしています。「うつぶせ編」は、しんどさを受け容れ、自分と折り合いをつけるための一冊です。
で、初回限定の「ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせBOX」もあるぞ。特別付録として「あおむけとうつぶせのあいだ手帖」も付くらしい。手帖のスミには、あおむけからうつぶせになる「パラパラ漫画」(特別描き下ろし!)付き。ふむ。
文庫化です。朝井まかて「ボタニカ」、文庫になりました。主人公は朝ドラ「らんまん」の牧野富太郎。まずはアマゾンの紹介文を。
ただひたすら植物を愛し、その採集と研究、分類に無我夢中。
莫大な借金、学界との軋轢も、なんのその。
すべては「なんとかなるろう! 」
――日本植物学の父、牧野富太郎。愛すべき天才の情熱と波乱の生涯!
「おまんの、まことの名ぁを知りたい」
明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。
小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。
東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。
私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが取れなくなっていた……。
貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種(ボタニカ)を究め続けた稀代の植物学者を描く、感動の長編小説。
朝ドラは神木隆之介が彼に扮し、浜辺美波がヒロインでしたが、いやいやいやいや、この小説で描かれてる牧野はあんなもんじゃない。いろいろすごいです。詳しくは僕の書評を。これ、読んでみる価値はありますよ。ぜひ!!
◯「ボタニカ」、僕の書評はこちら!!
◯これまでの「出る本、出た本」はこちら!