また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【映像化】朝井まかて原作のドラマ「眩(くらら)」明日18日夜放送!主演は宮崎あおい

 すでにこのブログに書きましたが、朝井まかての同名小説が原作のドラマ「眩(くらら)〜北斎の娘〜」が明日夜NHK総合で放送されます。詳しくは以前のブログを読んで欲しいのですが、葛飾北斎の娘で彼女自身も絵を描いていたお栄の物語。原作がとてもよかったので、僕はすごく楽しみにしています。ホームページの宮崎あおいのお栄、いいなぁ。ドラマ、皆さんもぜひぜひ見てみてください!おすすめですよ。

 

○ドラマのホームページです(再放送も決定)

 

○くわしくはこちらで。書評へのリンクもあります。原作もぜひ!

  

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【エッセイ/書評】石黒由紀子「猫はうれしかったことしか覚えていない」-猫愛がさらにさらに強くなっちゃうエッセイ集

 いやぁこのタイトル、力あるなぁ。これは読まねば、と強く思ったもの。犬を飼っているけれど猫もけっこう好きな僕は、彼らにとても興味がある。犬の散歩の途中でもいろいろな猫に会うのだけど、うちの犬は大の猫嫌いで見つけたら激しく吠えるのでなかなか接触できない。でも、なんだかいいんだよなぁ猫って。

 

 さて、このタイトル、作者の愛猫であるコウハイが梅干しの種を飲み込んで手術を受けた時に先生から言われた言葉から来ている。「猫には楽しい記憶だけが残ります。コウハイちゃんには、梅干しの種(一部略)を転がして遊んでおもしろかったな、という記憶だけが残り、苦しくなって手術して、入院までして大変だったということは、そのうち忘れます」、だから先生は、また同じことをするかもしれないからと、注意を促したのだ。なるほど、そういうことなのか。

 

 作者のエッセイスト石黒さんチには先住犬のセンパイがいた。そこに動物愛護団体ランコントレ・ミグノン(「ほぼ日」でもおなじみ!)で出会った雑種の猫がやってくる。それがコウハイ!6歳の男の子。

 

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【賞いろいろ】2017年度第4回料理レシピ本大賞、料理部門大賞は「世界一美味しい煮卵の作り方」

 毎回ちょっと楽しみにしている料理レシピ本大賞ですが、2017年度の大賞が発表されました。料理部門の大賞ははらぺこグリズリー「世界一美味しい煮卵の作り方」。そして、お菓子部門の大賞は白崎裕子「白崎茶会のあたらしいおやつ」に決まりました。パチパチパチ!

 

 「世界一美味しい煮卵の作り方」には「家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ」という副題が付いています。著者のはらぺこグリズリーさんって手抜き料理研究家でブログもやってる人なんですね。そういえば、この本、なにかで紹介されてたなぁ。アマゾンの紹介文をここに引用してみましょう。

 

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【絵本】BIB2017 第26回ブラティスラヴァ世界絵本原画展、荒井真紀さん、ミロコマチコさん受賞!

 スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年毎に開かれるブラティスラヴァ世界絵本原画展(Biennial of Illustration Bratislava略称BIB)は芸術性の高いものや実験的なユニークな作品が集まる世界最大規模の絵本原画コンクールです。ここでは日本の絵本の評価はとても高く、1回目の瀬川康男さんに始まって、中辻悦子さん、出久根育さん、田島征三さん、安野光雅さん、谷内こうたさんなどが過去に受賞しています。前回は、ミロコマチコさんが「オレときいろ」で金のりんご賞を受賞しました。

 

 そして今回は荒井真紀さん「たんぽぽ」が金のりんご賞、ミロコマチコさん「けもののにおいがしてきたぞ」が金牌を受賞しました。パチパチパチ!

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.9/3週)

 さて、出た本。角田光代訳「源氏物語 上」出ました。前々から書いていたのに、先週の「出る本」に書かなかったのは、最初の予定では12日発売だったから。予定より早めに出ちゃいました。で、買おうと思って、昨日本屋さんに行ったのですが、その分厚さにビビッて買えず、かわりに宮部みゆきの新刊を買ってきました。しかし、角田源氏、盛り上がっていますね。いろいろと詳しい紹介はこちらを読んでみてください。

 


 

 さらに出た本。大好きな絵本作家・酒井駒子さんの画文集「森のノート」が出ていました。これ、絵は筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙を飾っていたものです。いつも気になる子供たちの絵でした。これはぜひ読んでみたいなぁ。

 

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【文学賞】第27回Bunkamuraドゥマゴ文学賞は松浦寿輝「名誉と恍惚」に決定!

 ドゥマゴ文学賞は1人の選考委員によって選ばれるのが大きな特徴ですが、今回は評論家でエッセイストでもある川本三郎さんが選んだ松浦寿輝さんの「名誉と恍惚」に決まりました。この小説は谷崎潤一郎賞も受賞しています。ダブル受賞、すごいなぁ。

 

 アマゾンの紹介文をここに引用してみましょう。

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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「あるかしら書店」-こんなおもしろい本あるかしら!

 おもしろいなぁ、いやいやいやいや、本当におもしろいぞヨシタケシンスケ。町のはずれにある「あるかしら書店」、そこは「本にまつわる本」を集めた専門書店。老若男女いろんな人がこんな本「あるかしら?」とやって来ます。それに答えるのは丸顔ハゲ頭の店主。どんなおたずねにも「ああ!ありますよ!」と笑顔で答えてくれます。

 

 「ちょっとめずらしい本」を探してる女性には「作家の木の育て方」「世界のしかけ絵本」「2人で読む本」そして「月光本」を紹介しました。さて「2人で読む本」とは?上巻下巻に分かれていて、それぞれ上半分、下半分しか書かれていないので、2冊並べて同時にページをめくらないと読むことができない本なのです。恋人同士が寄り添って読む「恋する2人」というタイトルの本とか、両親と子供向けには上中下巻がセットになった「3びきのおでかけ」、これはパパママの間に子供が座って親子3人で楽しむ本。明るい満月の夜に月明かりの下でしか読めない「月光本」もおもしろいですよ。

 

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