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【広告コンペ】ぜひぜひ、聴きましょう!文化放送ラジオCMコンテスト、24日朝9時〜 11時放送です

 

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 ご存知でしょうか?ラジオCMの公募って意外と盛んで、日本全国いろんな局でコンペが開催されています。その中でも最大なのが今年で12回目を迎える文化放送の「ラジオCMコンテスト」。今年の応募総数はなんと19,389作品だったそうです。

 

 24日の放送では、15ある課題の中から選ばれた各3作品、全部で45のラジオCMが紹介され、その中からリスナー大賞、審査員賞(5作)、そしてグランプリ作品が発表になります。中島信也さん、谷山雅計さん、児島玲子さんなど一流クリエイターの講評も聞くことができますよ。青二プロの声優の皆さんがその場で演じているのもスゴイところです。

 

 ラジオのCMって、みなさんいつもは聴き流してる感じだと思いますが、じっくりと聴いてみるのもおもしろいです。公募作品だから、とんでもない作品が選ばれているかもしれません。

 

  文化放送の番組はラジオはもちろんのこと、ネットやスマホでも聴けます。「村上ラジオ」の時に調べたのですが、聴き逃した時にもいい方法があるのでまとめて紹介しておきますね。

 

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【絵本】MOE絵本屋さん大賞2018発表、ヨシタケシンスケさん4連覇です!!

 第11回「MOE絵本屋さん大賞」、全国の絵本屋さん3000人が選ぶこの賞、今年の大賞はこれっ!!

 

 ヨシタケさん、昨日、新刊の感想を載せたばかりですが、なんと4連覇です。恐ろしや。「もれたろう」、確かに強いと思ってました。このテーマですから!しかも、ヨシタケさんらしいオリジナルな切り口。絵本屋さんから支持されるのは当然です。僕の感想もぜひ読んでみてください。

 

 

 2位以下は次の通りですが、な〜んと2位もヨシタケ本。これは硬軟でいえば硬。「もれたろう」の対極にあるような本ですが、それでもやっぱりヨシタケさんらしさに溢れています。これもオススメ!

 

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【絵本】ヨシタケシンスケ「それしかないわけないでしょう」-そうだっ!僕らにはいろんな未来があるんだぞ

 またまた最高に楽しいヨシタケシンスケの新作絵本。主人公の女の子はある日、お兄ちゃんから思ってもいないことを言われて大ショックを受ける。お兄ちゃんの友だちが「大人」から聞いたところによると、この星の「みらい」は人が増え過ぎて食べ物がなくなり、病気が流行り、戦争が起こり、宇宙人が攻めてきたり、地球自体が壊れたりするらしい。

 

 ガーン!となっておばあちゃんに話に行く女の子。でも、おばあちゃんは「だーいじょうぶよ!」と彼女に笑いかけ、「みらいはたーくさんあるんだから!」と励ましてくれる。「そっか」「ふたつとかみっつしかないわけないもんね」「そうよ!」「それしかないわけないじゃない!」ふふふ、まったくもって見事な展開!

 

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【文学賞】第160回芥川賞・直木賞(平成30年下半期)候補作、決定!話題はやっぱり古市さん????

 え〜っと、ちょっとバタバタで書くのが遅れましたが、今年下半期の芥川賞、直木賞候補作が発表されましたね。では、芥川賞から。おっ、6作品!!

 

【芥川賞候補】

 

上田岳弘「ニムロッド」(群像12月号)

 

砂川文次「戦場のレビヤタン」(文学界12月号)

 

高山羽根子「居た場所」(文芸冬季号)

町屋良平「1R1分34秒」(新潮11月号)

  すでに本になってるのは古市さんのだけですね。他は来年発売。これだけ発売が決まってるのも珍しい気がします。「平成くん、さようなら」、どうなんでしょうか?上田さんは3度目、町屋さんは2度目の候補選出。高山さんの作品、表紙がいいなぁ。僕は今回も全作品未読です。

 

直木賞候補作は5作です。

 

【直木賞候補】

◯今村翔吾「童の神」

◯垣根涼介「信長の原理」

真藤順丈「宝島」

 

 直木賞、どれも気になりますが、自ら「怪作」と呼ぶ森見さんの小説、そして、ミステリーベストテンで高い評価を受けている「ベルリンは晴れているか」に注目しています。「宝島」は読もうとしたんだけどなぁ。こちらも未読ばかり。

 

 選考会は1月16日の16時から。どの作品が選ばれるか、楽しみ、楽しみ!!

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.12/4週)

 まずは出た雑誌。「BRUTUS」最新号、特集「危険な読書」出ました。これ、シリーズ化していますね。3冊目か。毎年読んでいますが、なかなかおもしろいです。「人生変えちゃうかもしれないあの1冊」というフレーズが表紙に入っていますが、いろんな出会いがある特集です。読もうっと!

 

 出る本。これはもう絶対に買っちゃいそう。文春新書から樹木希林「一切なりゆき〜樹木希林のことば〜」(12/20)出ます。あぁ、表紙!かわいくていいなぁ。彼女の言葉はいろいろなところで目にしたり耳にしたりしていますが、とにかくグサッと来るのです。欲しい!

 

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【コミック/書評】「谷口ジロー 描くよろこび」-これは谷口ジローファンならば絶対に持っておきたい1冊!

 フランスを中心に欧州でも人気があるコミック作家谷口ジロー。これは彼のファンならば絶対に持っておきたい、平凡社のビジュアルブックシリーズ「コロナ・ブックス」から出た一冊だ。


 前半は「原画ギャラリー」と題して、亡くなるまでの彼の活躍を3期に分けて紹介している。これ、まさに「原画」で、フキダシに写植がそのまま貼ってあったり、鉛筆での様々な書き込みなどもあって見ていてとても楽しい。もちろん、彼の絵のすごさも堪能できる。所々に入っているエッセイも多彩で中身が濃い。原田宗典、久住昌之、夢枕獏、川上弘美の「原作者より」、夏目房之介らの「論考」、竹中直人ほかの「私と”谷口ジロー”」、短いながらも読み応えがある文章が収録されている。

 

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【BOOK NEWS】小野不由美「十二国記」新刊、第一稿完成。400字×約2500枚の大巨編。2019年発売へ!

 

 

 

 「十二国記」の公式フェイスブックにこんな記事が!待ちましたねぇ、待ちましたねぇ、待ちましたねぇ。未読の人はなんのこっちゃとお思いでしょうが、「十二国記」という物語は死ぬならこれを読んでから!というぐらいの大傑作ファンタジーノベル。その昔、北上次郎さんが「本の雑誌」で大絶賛して、恐る恐る講談社X文庫ホワイトハートという当時収録されていたティーンズノベルに手を出したら、いやいやいやティーンズなんてもんじゃない、これはもう大変!その世界観、キャラクターの造形、テーマの力強さ、ぶっ飛んだ。ぶっ飛んでとにかく出ている分を全部読んで、新刊が出たら真っ先に読んで。

 

 ところが、21世紀に入ってからの道のりの長いこと。2001年に短編集の「華胥の幽夢(かしょのゆめ)」が出てからはいっこうに続編が出ない。次の短編集「丕緒の鳥(ひしょのとり)」が出たのはなんと12年後の2013年。でも、短編ですからね。アニメやドラマCD、ゲームにもなったのだけど、それはあまり見る気になれず。「というわけ」で出るわけですよ、新作が!それも400字×約2500枚の大巨編。いやいやいやいや、どうしましょう!楽しみだわぁ。ううううううううううううううううううむ。

 

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