今までNHKのEテレでドラマなんてあったのかなぁ?検索してみたけどよく分からなかった。でも「ハルカの光」、おもしろそう!東日本大震災で家や友人を亡くした主人公のハルカが、東京に出て名作照明を集めた店で働くことになる。照明オタクになった彼女がお店を訪れる人々にぴったりの照明を紹介していく。その過程でそれぞれの人生に光をもたらし、ハルカ自身も希望の光を見出していくという物語。
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今までNHKのEテレでドラマなんてあったのかなぁ?検索してみたけどよく分からなかった。でも「ハルカの光」、おもしろそう!東日本大震災で家や友人を亡くした主人公のハルカが、東京に出て名作照明を集めた店で働くことになる。照明オタクになった彼女がお店を訪れる人々にぴったりの照明を紹介していく。その過程でそれぞれの人生に光をもたらし、ハルカ自身も希望の光を見出していくという物語。
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さて、出る本。窪美澄「ははのれんあい」(1/28)出ます。タイトル、いいなぁ。いびつな家族を描いた物語にも興味津々。窪美澄は信頼できる。アマゾンから内容を!
僕の家には、僕の家族には、恥ずかしいことなんて何ひとつない。
長男の智晴(ちはる)を産んだ由紀子は、優しい夫と義理の両親に囲まれ幸せな家庭を築くはずだった。しかし、双子の次男・三男が産まれた辺りから、次第にひずみが生じていく。死別、喧嘩、離婚。壊れかけた家族を救ったのは、幼い頃から母の奮闘と苦労を見守ってきた智晴だった。智晴は一家の大黒柱として、母と弟たちを支えながら懸命に生きていく。直木賞候補作『じっと手を見る』の著者が描く、心温まる感動の家族小説。
ひとつの家族の一代記みたいなものを書きたいと思ったのが最初のきっかけです。それも「普通の家族」ではなく、シングルマザー、離婚家庭など、そのときどきによって有機的に形を変えていく家族を書きたいと思いました。世間から見たら歪なものであっても、それでも「家族」なんだよ、どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったです――窪美澄
出る雑誌。「ユリイカ2月号 特集=坂元裕二」(1/28)出ます。脚本を手掛けた「花束みたいな恋をした」の公開も間近の坂元裕二の特集号。うううううむ「ユリイカ」高いんだよなぁ。高いんだけど、これは買わないわけにはいかないじゃないか。目次はこんな感じ。
【目次】
❖リモートインタビュー
坂元裕二(聞き手=満島ひかり)
❖インタビュー
有村架純/永山瑛太
❖対談
坂元裕二×土井裕泰
坂元裕二×飯塚悟志(東京03)
❖シナリオ
「水本さん」「骨壺(犬の)」「お願いがございまして」
❖エッセイ・談話
山田良明/豊原功補/浜崎貴司/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/並木道子/水田伸生/次屋尚/村上健志(フルーツポンチ)/長濱ねる/諭吉佳作/men/中川慎子/訓覇圭/兵藤るり/清水俊平
❖イラスト
ウィスット・ポンニミット
❖アンケート
宮藤官九郎/阿部サダヲ/松たか子/YO-KING(真心ブラザーズ)/井上由美子
❖論考
金原由佳/西森路代/松山秀明/岡室美奈子/北村匡平/小松原織香/成馬零一/清田隆之(桃山商事)/太田省一/長門洋平/岩根彰子/河野桃子
❖資料
木俣冬「坂元裕二主要作品解題」
満島ひかりが坂元さんにインタビューしたり、有村架純、永山瑛太のインタビューがあったり、執筆陣も豪華!うううううむ。ヤバイ!買うんだろうなぁ、買っちゃうんだろうなぁ。
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*これは58回のものです。最新、59回はこちらをご覧ください!
【追記2023.1.16】これは58回の予想です。最新60回(2023年1~2月連絡)はこちらを!
さてさて、珍しく広告の話題です。な、なんかですねぇ、今年もまたですねぇ「宣伝会議賞 連絡」で検索してこのブログに来る人が増えてるので、ご要望に応えたいと思います。っていうか、最初に「宣伝会議賞 連絡」で来る人が増えたのは昨年の11月19日から数日でした。11月19日って締切日じゃん。締め切った途端に受賞連絡日を検索するって、どこのどいつだ????あ、僕も自分の去年のやつ調べたけど。
で、この3年間の連絡日は次の通りです。
続きを読むさて昨日、芥川賞・直木賞の受賞作が発表されたばかりですが、2021年本屋大賞ノミネート作品10作も今日発表になりました。「推し、燃ゆ」入ってますね。うむ。昨年の第17回は凪良ゆうさんの「流浪の月」が受賞しましたが、彼女の作品もまたノミネートされています。まず10作の紹介を。表紙をクリックするとアマゾンにとべます。
伊吹有喜「犬がいた季節」
青山美智子「お探し物は図書室まで」
宇佐見りん「推し、燃ゆ」
加藤シゲアキ「オルタネート」
伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
深緑野分「この本を盗む者は」
町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」
山本文緒「自転しながら公転する」
伊与原新「八月の銀の雪」
凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」
既読が2冊。「推し、燃ゆ」と「自転しながら公転する」。宇佐見さんW受賞でももちろんいいのですが本屋大賞は山本文緒さんの「自転しながら公転する」推し!これもまた激しく共感を呼ぶ物語です。それぞれの書評、読んでみてください。
決まりましたぁ!芥川賞は宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」!よかった、よかった。パチパチパチ!これは既読で本当にもうスゴイですよ。21歳でこんなの書くとは!もう1冊、木崎みつ子さんの「コンジュジ」、川上未映子さんが激賞していたのでW受賞を期待してたのですがこちらは残念でした。
◯「推し、燃ゆ」の僕の書評はこちら!
◯「推し、燃ゆ」のインタビュー記事もぜひぜひ
【他の芥川賞候補】
◯尾崎世界観「母影」(新潮12月号)1/29日発売予定
◯木崎みつ子「コンジュジ」(発売中)
◯砂川文次「小隊」(文學界9月号)2/12日発売予定
◯乗代雄介「旅する練習」(群像12月号)1/14日発売予定
◯芥川賞の詳細は日本文学振興会のHPから
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さて、出る本。20日は芥川賞・直木賞の発表日ですが、芥川賞候補作の中で当日に出るのが木崎みつ子「コンジュジ」(1/20)。この小説、すばる文学賞も受賞しています。まず、アマゾンの紹介文を
二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。
小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。
寄る辺ない絶望のなか、忘れもしない1993年9月2日未明、彼女の人生に舞い降りたのは、伝説のロックスター・リアン。
その美しい人は、せれなの生きる理由のすべてとなって……
一人の少女による自らの救済を描く、圧巻のデビュー作。
【川上未映子氏、絶賛!】
とんでもない才能。
サバイブの果てに辿り着く、こんなに悲しく美しいラストシーンをわたしは他に知らない。
深く、胸を打たれた。
この小説が見せてくれたもの、ずっとわたしの宝物です。
いやぁ、川上未映子がここまで褒めるとは!!!これはぜひぜひ読んでみたい。タイトルのコンジュジってどういう意味か気になったのだけど、ボルトガル語で「配偶者」という意味らし。うむ?この内容とどう結びつく??
今回の芥川賞、130回の綿矢りさ・金原ひとみ同時受賞のように宇佐見りん・木崎みつ子の同時受賞希望!可能性あるぞ。
◯なんと川上未映子×木崎みつ子対談が
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プロローグとエピローグは書き下ろし、という「初出」の記述に驚いた。この2つがなくても物語は成立する。しかし、これがあることで見える景色がまるで違うのだ。プロローグを終えて1章を読み始めると、この話はプロローグに向かっての物語であることが分かる。読者である僕たちはそれを意識しながら読み進めて行くのだ。そして、エピローグ。ううむ、なんとも巧みな構成!やはりこの2つは不可欠だ。
と書いたが、この小説の素晴らしさはそこではない。主人公の都は親の看病のため(という都合のいい口実ができて)東京から実家のある茨城・牛久に戻ってきた。今は近所にあるモールのアパレルショップで契約社員として働いている。32歳になる都の周りにはいろいろなことが起こる。職場でのいろいろ、実家でのいろいろ、そして恋愛でのいろいろ。それらがグチャグチャに混じり合って彼女は混沌の中にいる。
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