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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!芥川賞候補、木崎みつ子「コンジュジ」。宇佐美まこと、西川美和の新作も気になる!(2021.1/4週)

 

 さて、出る本。20日は芥川賞・直木賞の発表日ですが、芥川賞候補作の中で当日に出るのが木崎みつ子「コンジュジ」(1/20)。この小説、すばる文学賞も受賞しています。まず、アマゾンの紹介文を

二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。
小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。
寄る辺ない絶望のなか、忘れもしない1993年9月2日未明、彼女の人生に舞い降りたのは、伝説のロックスター・リアン。
その美しい人は、せれなの生きる理由のすべてとなって……
一人の少女による自らの救済を描く、圧巻のデビュー作。

【川上未映子氏、絶賛!】
とんでもない才能。
サバイブの果てに辿り着く、こんなに悲しく美しいラストシーンをわたしは他に知らない。
深く、胸を打たれた。
この小説が見せてくれたもの、ずっとわたしの宝物です。

  いやぁ、川上未映子がここまで褒めるとは!!!これはぜひぜひ読んでみたい。タイトルのコンジュジってどういう意味か気になったのだけど、ボルトガル語で「配偶者」という意味らし。うむ?この内容とどう結びつく??

 

 今回の芥川賞、130回の綿矢りさ・金原ひとみ同時受賞のように宇佐見りん・木崎みつ子の同時受賞希望!可能性あるぞ。

 

◯なんと川上未映子×木崎みつ子対談が

 

  出た本、宇佐美まこと「羊は安らかに草を食み」出てました。宇佐見りんも大事だけど宇佐美まこと(ちなみに女性)も大事よ。このタイトル、いいなぁ。内容紹介をアマゾンから。

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆" があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!

日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄!

とりあえず宇佐美まことは読んでおかねば、と思っている今の私。

 

 

 もう1冊、出た本。映画監督・西川美和の「スクリーンが待っている」。これは2月公開予定の話題作「すばらしき世界」の制作プロセスを描いた本。この映画の原作は「復讐するは我にあり」の佐木隆三さんが書いた「身分帳」。オリジナルにこだわっていた西川監督が初めて作った原作ありの映画「すばらしき世界」。評判もいいので、本の方も気になるなぁ。これもアマゾンの紹介文を 

ああ、世界は奇跡に満ちていたんだな。

「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司
「ため息がでるほど、画には映らない想いがつまってる」仲野太賀
一貫してオリジナル作品に拘ってきた著者が、初めて小説をもとにした作品のメガホンを取った。原案は、佐木隆三氏の『身分帳』。13年という最後の刑期を終えた元殺人犯の人生を描き、舞台を昭和から現代に移して脚本化。『身分帳』との出合い、脚本執筆のために潜り込んだ婚活パーティ、一か八かの撮影現場、コロナによる編集作業の休止など、映画の制作過程の出来事が時にユーモラスに、時にアイロニカルに描かれる。
『すばらしき世界』は、2021年2月11日に公開。主演の役所広司さんはじめ、仲野太賀さん、長澤まさみさんなど豪華キャスト。2020年9月に行われたトロント国際映画祭への正式出品など既に注目を集めている。

 

◯映画「すばらしき世界」のオフィシャルサイトはこちら

  ◯原作「身分帳」はこちら

 

◯西川美和、他の作品の書評などはこちらから

 

 

2021.1.18   コロナ、世界で亡くなった方が200万人を超す。約3カ月半で100万人の方が亡くなった。世界も日本もまだまだ感染はおさまっていない。読書は吉田修一「湖の女たち」。

 

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