また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【アート/美術展】世田谷文学館で「イラストレーター 安西水丸展」開催!4月24日〜8月31日、行くっ!!

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©︎世田谷文学館

 おぉ!世田谷文学館(世田谷美術館ではない)で4月24日から「イラストレーター 安西水丸展」が始まります。ううむ、これは行かなくちゃダメではないか。行くしかないではないか。コロナにまけるわけにはいかないではないか。イラストはもちろん好きだったのですが、ちょうどWOWOWで映画の前後に話をする「W座からの招待状」を小山薫堂さんとやっていて、その飾らない人柄にも触れていたので2014年に亡くなった時は本当にショックでした。あまりのことにこのブログではこんな追悼を。うまく言葉にできなかったのを覚えています。


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【広告/コンペ】第58回宣伝会議賞でファイナリストに選ばれました。マスメディアンのコピーです!

 昨日贈賞式があった第58回宣伝会議賞、マスメディアンのコピーでファイナリストに選ばれました。宣伝会議賞は国内最大の広告コピーのコンペです。CM部門もあります。ファイナリスト、すごいんですよぉ。応募総数が61万7203点で選ばれるのは29のコピー。応募総数における通過率は0.004%!何に比べたらいいのか分かりませんが奇跡のようなものです。うむ。

 

 その29点の中からシルバー7点、眞木準賞1点、コピーゴールド1点、CMゴールド1点、グランプリ1点が選ばれます。で、まぁ、選ばれます、の方には選ばれませんでした。残念!ファイナリストのお知らせが来た時に、初めてなので嬉しかったのは嬉しかったのですが、え〜っこれが!とも思い、まぁこれなら受賞もないし気軽に参加できる、と思っていたのですが、ネットやブログなどでちょっとだけ評価されたので期待値が49%ぐらいに膨らんじゃって、当日はなんだかちょっと緊張していました。膨らむのが、いかん!

 

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【絵本/感想】たむらしげる「おおきなキャンドル馬車にのせ」-さてさてキャンドルの行き先は?あれこれいろいろ集まって、さぁ始まるぞ!

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!2018本屋大賞受賞!!辻村深月「かがみの孤城」、上下巻で文庫に!(2021.3/2週)

 

 さて、出た本。というか文庫化です。辻村深月「かがみの孤城」上下巻でポプラ文庫から出ました。2018年の本屋大賞、王様のブランチブック大賞2017、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017など多くの賞に輝いた名作、未読の人にはぜひぜひ読んで欲しい物語です。僕の書評があるので読んでみてください。この話、コロナ禍でさらに共感を寄せる人が多くなるような気がします。

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【文学賞】第55回吉川英治賞3賞が決まりました!文学賞は村山由佳「風よあらしよ」、新人賞は加藤シゲアキと武田綾乃!

 

 ちょっと遅くなりましたが吉川英治賞3賞、発表になってました。文学賞は村山由佳さんの「風よあらしよ」、強いっ!パチパチパチ!「風よあらしよ」は「本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10」でもベスト1に輝いています。発行人である浜本茂さんのコメントが印象に残っています。

伊藤野枝の評伝はこれまでに何冊も書かれてるけど、これは村山由佳に憑依してる。まさにイタコですよ!

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【書評】阿部暁子「パラ・スター〈Side 宝良〉」ー世界のトップが集まるジャパンオープン、復活を掛けた宝良の戦いがついに始まる!

 
 少し前に紹介した2冊シリーズの「パラ・スター」。〈Side百花〉に続く後編〈Side 宝良〉を読んだ。前編は車いすメーカーに勤める百花サイドから書かれた話だったが、こちらは車いすテニスプレイヤーである宝良がメインになっている。〈Side百花〉が友情物語ならば、〈Side 宝良〉は成長物語と呼んでいい。もちろん2人の友情はいろいろな出来事を通して深まっていくのだけど、テニスを通したそれぞれの成長に心を揺さぶられる。
 
 冒頭の展開が巧みだ。5年前の事故の描写から始まり、現在の宝良の日常、母と娘の微妙な関係、そして、会社で行われたインタビュー、そこで語られる「選手としての今」、グイグイと物語に引き込まれていく。
 

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!カズオ・イシグロ、待望の最新作出ます。世界同時発売!「クララとお日さま」(2021.3/1週)

 

 さて、出る本。今週は何といってもこれです!カズオ・イシグロ「クララとお日さま」(3/2)出ます。世界同時発売、っていうのがスゴいなぁ。翻訳はいつもの土屋政雄さんですが、いつ頃彼の元に原稿が届いたのか、気になるところ。日本では早川書房から出ますが、あとはイギリスのFaber&Faber社とアメリカのKnopf社だそうです。この2つは英語版だから、日本は特別ですね。カズオ・イシグロの新作がいち早く読めるのはうれしい!ハヤカワオンラインでの紹介文はこちら!

ノーベル文学受賞第一作 世界同時発売!

人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱な少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問う感動作。

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