また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

【書評】小野不由美「丕緒の鳥」-「十二国記」12年ぶりのオリジナル短編集、小野不由美って本当にすごい!

 何をおいても僕は物語が好きだ。エッセーも読む、ノンフィクションも読むけれど、やっぱり小説が一番。そして、これまで読んできた物語の中でナンバー・ワンだと断言しちゃうのが、小野不由美の「十二国記」シリーズだ。昨年から、新潮文庫で完全版がスタートし、オリジナルの短編、そして、書下ろしの長編がアナウンスされた。これはファンにとって、本当に待ちに待った出来事だった。

 

 さて、その短編集「丕緒(ひしょ)の鳥」である。4つの物語が収められている。読み進めるうちに一気に十二国記ワールドに引き戻された。このシリーズは漢字も多いし、登場人物の名前も覚えにくく、ルビもひと癖ある。普通なら読みにくいはずなのだが、そのすべてが物語世界を創り出している要素だと分かっているから、少しも苦にはならない。それよりあの世界が手元に戻ってきた実感があり、うれしくてたまらないのだ。

 

 4つの中では表題作と最後の「風信」が特にいい。各編に共通しているのは、国が荒れ不穏な状況が続いていること。その中心に男たちがいること。そして本編がそうであるように、描かれているのはまさに「人間自身」であることだ。いつもそこで心を強く揺さぶられる。申しわけないが、ここで「十二国記」がどんな物語かを説明することはしない。しかし、まぁ、小野不由美って本当にすごい。未読の人は物語の最初から順番に読んで欲しい。こんな幸せな読書体験はそうそうあるものではない、ぞ。

 

◯「十二国記」シリーズの公式ホームページはこちら

 

2013.10.15 十年に一度の台風、接近中。なぜか、花粉症がひどい。隣との塀がぶっ壊れなければいいなぁ。読書はスティーヴン・キング「11/22/63」。これはおもしろいっっっ!

 

【書評ランキングに参加中】

ランキングに参加中。押していただけるとうれしいです。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ