出た本。紹介を忘れてた小説がひとつ。川上弘美の「猫を拾いに」、出てました。21編収録の短編集。21作だからひとつはかなり短いな。こういう短い小説、川上さんは得意だ。彼女らしさが横溢してる1冊だと思う。あ、そうだ。ブルータスの最新号は、「小津の入り口」。いいなぁ。小津の映画、好きだなぁ。表紙もいい。
さて、出る本。中村勘三郎が亡くなって来月5日で1年。その時のことはここで書いたけれど、今でも悲しく、寂しい気持ちは変わらない。中村屋のさらに進化した「道成寺」はもう観られないんだなぁ、と思うとどうしようもない気分になる。勘三郎をテーマにした本はこの人が一番多いだろうと思う関容子の「勘三郎伝説」が明日18日に出る。最も信頼されていた著者による追悼本。これはぜひぜひ読みたい。あと「十八代目中村勘三郎全軌跡」(11/20)も気になる一冊だ。
最後は伊集院静の「ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石」(11/22)。アマゾンの紹介文にあるように、野球と文学に魅入られた青春、という意味で作者と子規には相通じるものがある。NHKでやった「坂の上の雲」も忘れられない。正岡子規は香川照之で漱石は小澤征悦だった。というわけで、これもまたぜひ読みたい。
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猫を拾いに 川上 弘美 |
BRUTUS (ブルータス) 2013年 12/1号 [雑誌] |
勘三郎伝説 関 容子 |
十八代目中村勘三郎 全軌跡 中川右介 |
ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石 伊集院 静 |
2013.11.17 いい天気が続いてうれしい。今日は隣の大学が学園祭でちょっとにぎやか。読書は窪美澄「雨のなまえ」。評判通りの出来!
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