ふふふふふ、いいぞいいぞヨシタケシンスケ。前作「ふまんがあります」には不満を申し述べてしまった僕なのですが、これはもう文句なし。文句なしにバカらしくて、文句なしにおもしろい。
最初のページ、服が脱げなくなってバンザイのカッコのまま突っ立ってる男の子が1人。「ぼくのふくが ひっかかって ぬげなくなって、もう どのくらいたったのかしら」。ジタバタしてみるが、服はいっこうに脱げそうもない。「ぼくは このまま おとなに なるのかな」といろいろ夢想?しちゃう男の子。そして、彼は開き直っちゃうのである。「そうだよ! ふくが ぬげないんだったら、ぬがなきゃ いいんだ!」と。お〜正解、正解!パチパチパチと僕は喜んじゃったんだけど、彼は不安になっちゃうのだ。あれとかこれとか…どうするどうする?????
それにしてもおかしいのは、男の子がず〜〜っと「ぬげない状態」で登場してること。笑っちゃうよなぁ。オチもしっかりと決まって着地も見事!やっぱりヨシタケシンスケにはかなわない。と思う今日このごろなのでした。
◯ヨシタケシンスケのその他の本のレビュー等はこちら
2015.12.9 義父の入院騒動などもあり、妻が行ったり来たりしていて落ち着かない。読書は小川洋子「琥珀のまたたき」。
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