毎年「1人の選考委員が選ぶ」というユニークな文学賞、Bunkamuraの「ドゥマゴ文学賞」。「日本語の文学作品」という規定はあるものの、ノンフィクションもフィクションも選べるので選考委員はなかなか大変らしいです。今年の選考委員はフランス文学者で古書コレクターでもある鹿島茂さん。古書関係の著書が多く、書評のアーカイブも主宰されています。
そんな鹿島さんが選んだ今年の受賞作品は織田光雄さんの「古本屋散策」でした。パチパチパチ!これちょっと話題になっていました。タイトルだけだと手軽なエッセイ集みたいな感じもしますが、選評や目次を読んでみるとそんなことはなさそう。なかなかディープな内容です。まずは、アマゾンの内容紹介を引用してみましょう。
人と本と古書店を繋ぐ 蒐集した厖大な古書を読み込み、隣接する項目を縦横に交錯させ、近代出版史と近代文学史の広大な裾野を展望する。『日本古書通信』に17年間にわたり連載した200編を集成!戦前・戦中・戦後の知を横断する!
論創社のホームページには目次も載っているので興味がある人は見てみてください。
発表ページは下。鹿島さんの選評も載っています。