まだ表紙も出ていませんが、村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」、文藝春秋から4月23日に出ます。新書版になってるけど、どういう形で出るのかなぁ。ううむ。
元になっているのは雑誌「文藝春秋」の2019年6月号に特別寄稿という形で掲載されたエッセイです。村上さんが自らのルーツを語ったということで、新聞の記事にもなったので覚えている人も多いと思います。まずはアマゾンの内容紹介を見てみましょう。
時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある
ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていたーー 村上文学のあるルーツ
雑誌の方、僕は読んでいないのですが、父親のルーツや日中戦争従軍のことなどがメインで書かれているようです。彼は「ねじまき鳥クロニクル」や「騎士団長殺し」でも中国の戦争のことを書いていますし、このエッセイは村上作品を読む上でも重要なものに違いありません。おそらく、雑誌のものから加筆等されていると思うので、既読の人も読んだ方がいいかも。僕もこれは読みたいです。
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