ふむふむふむ、ヒグチユウコさんのことはよく知ってるけど、キューライスさんのことは絵のタッチぐらいで、絵本やアニメはちゃんと見たことがない。どんな発想の本なのかと思ったら、なんだかとてもおもしろい。猫のお母さんはとにかく体が長いのだ。長さからの発想の絵本は他にもあるかもしれないけど、猫の体が長い、なんてね。
キューライスさんが文章を書いて、ヒグチさんが絵を描いたコラボ絵本。ヒグチさんが描く猫はお母さん猫も子猫もとてもチャーミング!全体の基調になっている緑とピンクの背景がなんだかとてもいい。
物語は子猫が風の強い日に吹き飛ばされ、お母さんのシッポのところまで行ってしまうところから始まる。子猫はお母さんの鳴き声を頼りに戻ろうとするのだけど…。いやいやいや、とにかく体が長いんですよ。で、なかなかたどり着けない子猫ですが、
ここで おひるごはんです。おかあさんの おっぱいを もらいます。
ってなったりするのがなんだか愉快。お母さんに会えるまでの小さな旅みたいな物語。もちろん、最後はハッピーエンド!うん、なんだかよかったぞ。こういうコラボ、まだまだ読んでみたいなぁ。
DATA◆キューライス・文 ヒグチユウコ・絵「ながいながいねこのおかあさん」(白泉社)1200円(税別)
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