出る本。文庫化です。窪美澄「トリニティ」(8/30)、新潮文庫から文庫になります。この小説、第36回織田作之助賞大賞受賞作で直木賞候補にもなり、僕は2019年のマイベスト5位にしました。1964年、同じ出版社で出会った3人の女性の物語。気鋭のライター、新雑誌の表紙に抜擢される新人イラストレーター、専業主婦の道を選ぶ事務職の女性。それぞれの生き方、考え方、時代の空気がリアルに描かれていてすごくおもしろかったです。当時の平凡出版(現マガジンハウス)が舞台のモデル。ぜひ読んでみてください!
◯僕の書評はこちら!
1冊目は和田誠さん。7月発売の「ISSUE 和田誠のたね」。これなんだかよく分からないのでアマゾンの紹介文を。
雑誌「SWITCH」の前身にあたる「ISSUE」が35年の時を経て新創刊として蘇る。
和田誠の少年時代を旅する。
グラフィックデザイン、イラストレーション、タイポグラフィ、そしてシネマ、エッセイと、和田誠の多岐にわたる作品たちは、いかにして生まれたのか。わたしたちはそのたくさんの不思議を追って、もっと先へと、過去へとさかのぼる。たとえば一本の木、その実、その芽、その“たね"から、和田誠の物語を語りたいと思った。
もう1冊は4月発売ですが安西水丸さんの娘さん安西カオリさんの「ブルーインク・ストーリー 父・安西水丸のこと」。カオリさんはエッセイストで絵本作家、水丸さんの長女です。こちらもアマゾンの紹介文を。
青山を歩いていると、自転車に乗った父の背中が今も見えるような気がする――。
カレー、日本酒、フォークアート。海辺、灯台、スノードーム。マティス、こけし、濱田庄司。
幼少期を過ごした南房総・千倉の浜辺、若き日のニューヨークの街角、鎌倉山にある書斎。
父・安西水丸の好きなもの、お気に入りの品々を眺めながら、
大切な記憶を辿る清新な筆致のエッセイに、青インクの万年筆による父の絵を添えて。
2019年11月刊の私家版『さざ波の記憶』に書き下ろしエッセイ11篇を加え、再編集して刊行。 安西水丸がブルーインクで描いた絵を28点収録いたしました。
最初に私家版「さざ波の記憶」が出て、書き下ろしエッセイ11編を加えて一般発売されたようです。これは読めるようになってよかったなぁ。楽しみ!!
2021.8.30 武蔵野市、学校が始まったらしい。コロナ感染が心配。夏が終わってもコロナは終わらない。読書は近田春夫「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」!!!