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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!川上弘美、久々の長編「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」出ます!「安西水丸が遺した最後の抒情漫画集 陽だまり」も読みたい(2023.8/4週)

 
 出る本、川上弘美の長編小説「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」(8/24)出ます。久々だなぁ。調べたら「三度目の恋」(2020)以来だった。「三度目の恋」は2020年の僕のマイベストです。最近の川上さんの小説の充実度はすごい。というわけで、新作楽しみ!アマゾンの紹介文を。

 

あ、また時間に捕まえられる、と思った。
捕まえられるままに、しておいた。

小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。
カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、
半世紀ほどの後、東京で再会した。
積み重なった時間、経験、恋の思い出。
それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。

じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。
 
 もう1冊、 安西水丸「安西水丸が遺した最後の抒情漫画集 陽だまり」(8/23)、出ます。あぁ、もうこの表紙からたまらないなぁ。晩年に「小説現代」で描いた読み切りマンガ4編に親交が深かった村上春樹、角田光代、平松洋子など6人のエッセイをプラスした貴重な1冊。これは読みたい。アマゾンの紹介文を。
 

比類なき個性で日本のイラストレーション界をリードし、小説家、絵本作家、漫画家、エッセイスト、翻訳家としても多くの作品を残した異才にして多才の人・安西水丸さんが亡くなって9年が経ちます。いまだに人気は衰えず、2,021~22年に世田谷文学館他で開催された展覧会は、コロナ禍にもかかわらず連日行列ができるほどで、没後に刊行された著書は10冊を超えました。


その水丸さんは、晩年、小説現代に読み切り漫画を連載していましたが、急逝されたためシリーズは4本で中断してしまいました。作品は、いまだ伝説となっている水丸さんの漫画デビュー作『青の時代』の流れを汲み、抒情的で独特のエロティシズムに溢れています。


この4本の読み切り漫画に、水丸さんと関係が深かった作家、漫画家、イラストレーターの方々、村上春樹さん、角田光代さん、平松洋子さん、柴門ふみさん、木内達朗さん、信濃八太郎さんの6人に、彼らだけが知る水丸さんの魅力を語ってもらったエッセイを合体させました。


ごくごくシンプルなのに誰にも似ていない。そんな安西水丸さんの魅力を再確認できる一冊です。

 

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