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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!ブレイディみかこの小説「両手にトカレフ」!!村田沙耶香「信仰」も気になる。原田マハの文庫化「美しき愚かものたちのタブロー」をぜひ!(2022.6/2週)

 

 おぉ、あのブレイディみかこさんが小説を!なんだか勝手に興奮してる。「両手にトカレフ」(6/8)!!エッセイ同様、心に届く物語に違いない。いいタイトルだなぁ。アマゾンの紹介文を。

◎ブレイディみかこ氏からのメッセージ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。

◎STORY
私たちの世界は、ここから始まる。

寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話してはいけないと思っていた。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、彼女の「世界」は少しずつ変わり始める――。

 

 おぉおぉおぉ、なんかいいじゃないですか、これは!読むぞ、読むぞ、読むぞ。楽しみ!!!

 

 新作が出たら気になって読んじゃう村田沙耶香、「信仰」(6/8)出ます。これは最新短編&エッセイ集。全8編になってるけどエッセイも入るんだ。アマゾンの紹介文を。

 

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ

「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

好きな言葉は「原価いくら?」で、
現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。
同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。

 

〈その他収録作〉

★生存
65歳の時点で生きている可能性を数値化した、
「生存率」が何よりも重要視されるようになった未来の日本。
生存率「C」の私は、とうとう「野人」になることを決めた。

★書かなかった小説
「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」という友達の一言に後押しされて、クローンを4体買うことにした。
自分を夏子Aとし、クローンたちを夏子B、C、D、Eと呼ぶことにする。
そして5人の夏子たちの生活が始まった。

★最後の展覧会
とある概念を持つ星を探して、1億年近く旅を続けてきたK。
彼が最後に辿り着いた星に残っていたのは、1体のロボットだけだった。
Kはロボットと「テンランカイ」を開くことにする。

 

 ううむ、これはまさに村田沙耶香ワールド!他の収録作も木になるものばかり。ルンバと同じくらい便利はクローンって!

 

 

 最後は文庫化!原田マハ「美しきおろかものたちのタブロー」(6/7)、文春文庫から出ます。これは東京・上野にある国立西洋美術館のコレクションの基礎になっている松方コレクションとそれを集めたコレクター松方幸次郎の物語。いやぁ、これはすごくおもしろかったですよ。松方コレクションの数奇な運命!!よく日本まであの素晴らしいコレクションが届いたと感動しました。まずは僕の書評を。ぜひ読んでみて欲しい1冊です。


2022.6.6 東京、今日は雨。自宅事務所だと雨の日は犬の散歩も休めるし余裕ができる。読書は朝井まかて「ボタニカ」。 

 

 

 

 

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