いや、これは油断した。養老さんの愛猫まるのことは知っていて、まるが出たテレビも少し見ていて、いいなぁ、と思っていた。私、犬飼ってて猫飼ったことないけど、猫も好き。機会があったら飼いたい。で、まるが死んで1年後に発売されたこの本、なんといっても114枚も収録されているまるの写真がいい。特に養老さんとの写真が素敵。和むなぁ。
で、油断した、とは。いやいや、このタイトルだし、まるの回想本みたいな感じかなと思って手を取ったのだけど全然違った。いや、そういう部分もそれなりにはある。その部分を読むと養老さんとまるとの強い絆を感じる。まるについては秘書の玲子さんが「今日もまあくん日和」というコラムを載せていて、彼らの関係について
先生とまぁくんの関係は、親子のようでおじいちゃんと孫のようで、とにかく「お見事」といっていいほど、お似合いでした。
な〜んて書いている。なるほど!で、本文はというと、まるの最期の話もあったりするのだけど、そこから「死」そのものの話になったり、感覚と意識、言葉の話になったり、それがまた、まるの生き方につながったりと自在な感じでまさに養老ワールド!これほどディープな話になるとは!油断していたとはこのことだ。