2023年上半期の芥川賞、直木賞候補作が発表になりました。どちらも5作品。ちょっと難しい選考になりそうな予感。とりあえず、全候補作を!
【芥川賞候補】*書影からアマゾンにとべます。
◯石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号)7/13日発売予定
◯市川沙央「ハンチバック」(文學界5月号)
◯児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)
◯千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)
◯乗代雄介「それは誠」(文學界6月号)6/29発売予定
芥川賞は市川沙央さんと児玉雨子さんが初ノミネート。石田夏穂さんは2度目、千葉雅也さんが3度目、乗代雄介さんは4度目の候補です。千葉さんと乗代さんはもう常連の感。そろそろ受賞でいいのでは?市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病の方で候補作は文學界新人賞を受賞しています。児玉さんはハロプロを中心に作詞家としても活躍中。石田さんはデビュー作「我が共、スミス」が芥川賞候補になった注目の新人です。
どれが受賞するかはちょっと予想できませんが個人的には「我が手の太陽」と「ハンチバック」が気になるなぁ。
◯市川さんのインタビュー、ぜひ!
【直木賞候補】*書影からアマゾンにとべます。
◯冲方丁「骨灰」
◯垣根涼介「極楽征夷大将軍」
◯高野和明「踏切の幽霊」
◯月村了衛「香港警察東京分室」
◯永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」
直木賞、月村了衛さんが初めての候補。高野和明さんと永井紗耶子さんが2度目、冲方丁さんと垣根涼介さんが3度目のノミネートです。月村さんは「機龍警察」の人ですね。高野さんはあの「ジュノサイド」の人!11年ぶりの新作です。冲方さんはいろいろありましたが「天地明察」「十二人の死にたい子どもたち」で候補になっています。垣根さんは最近は歴史小説の人になりました。永井さんは先日、この「木挽町のあだ討ち」で山本周五郎賞を受賞したばかり。
こちらも未読ばかりで予想はできませんが、やっぱり「木挽町のあだ討ち」が強いような気がするけど、どうでしょうか?
選考会は7月19日!どの作品が選ばれるのか。楽しみに待ちたいです。
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