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【文学賞】第170回芥川賞・直木賞(令和5年下半期)候補作が発表になりました。直木賞は珍しく6人!6度目の万城目学さんにもあげたいけど激戦になりそう。選考会は1月17日です

 2023年下半期の芥川賞、直木賞候補作が発表になりました。芥川賞5作品、直木賞は6作品。とりあえず、全候補作を!

 

【芥川賞候補】

◯安堂ホセ「迷彩色の男」(文藝秋季号)発売中

◯川野芽生「Blue」(すぱる八月号)2024年1月17日発売

 

◯小砂川チト「猿の戴冠式」(群像十二月号)2024年1月19日発売

 

◯三木三奈「アイスネルワイゼン」(文學界十月号)2024年1月12日発売

 

 芥川賞、安堂さん、九段さん、小砂川さん、三木さんは2度目。川野さんは初ノミネートです。芥川賞候補にもなった安堂ホセさんの前作「ジャクソンひとり」は既読ですがなかなかでした。川野芽生さんは歌集「Lilith」で歌壇賞を受賞している方。九段理江さんは、そうか「Schoolgirl」の人だ。小砂川チトさんは「家庭用安心坑夫」の人。って、知ってる書名を言ってみてる。三木三奈さんの「アイスネルワイゼン」は、絲山秋子さん特集が読みたくて買った文學界10月号に載ってるのですぐにでも読めるぞ。

 

 で、誰が受賞するかはまったく分かりませんが、推しは読んだことある安堂さん!「迷彩色の男」も前作同様のクライム・スリラーで気になる。川野芽生さん「Blue」は情報が少ないのですが幻想的な小説?九段さんの「東京都同情塔」は朝日の文芸時評で古川日出男がとりあげていましたが、ザハ・ハディドの国立競技場が建ってる世界の話、それだけで興味津々!小砂川チトさん「猿の戴冠式」はアマゾンの紹介文を読んだけどよく分かんない。三木三奈さん「アイスネルワイゼン」も読んでみないと。あまり情報なし。

 

【直木賞候補】

◯加藤シゲアキ「なれのはて」

 

◯川﨑秋子「ともぐい」

 

◯嶋津輝「襷がけの二人」

 

◯万城目学「八月の御所グラウンド」

 

◯宮内悠介「ラウリ・クースクを探して」

 

◯村木嵐「まいまいつぶろ」

 

 直木賞、万城目さんは6度目!宮内さんは4度目(芥川賞も2回)で、この2人はすぐにでもあげていいと思うのだけど。いやいや、万城目さんはもう獲ってるでしょう?NEWSの加藤さんは「オルタネート」についで2度目。河﨑さんも2度目。嶋津さんと村木さんは初ノミネートです。

 

 う〜ん、こちらも誰が獲るかはよく分からないけど万城目学さんの「八月の御所グラウンド」は京都を舞台にした青春小説。これ評判いいなぁ。宮内悠介さん「ラウリ・クースクを探して」は時代の波に翻弄されていく黎明期のコンピュータ・プログラミングの天才の話。これもすごくいいらしい。というわけで、この2人にはあげる、と。加藤シゲアキさん「なれのはて」は1枚の不思議な「絵」を巡るミステリー。なんだか奥が深そう。すでにいろんなところで取り上げられている河﨑秋子さん「ともぐい」は熊を描いた熊文学の傑作。これはスゴそうです。嶋津輝さん「襷掛けの二人」は紹介文に「幸田文、有吉佐和子の流れを汲む」とある。いやいや気になる。村木嵐さん「まいまいつぶろ」は九代将軍・徳川家重を描いた歴史小説。そうそうドラマ「大奥」で三浦透子が熱演したあの人です。まいまいつぶろとはカタツムリのこと。いやぁ、これ激戦ではないですか。どれも読みたいもん。さてさてどうなる?選考会は1月17日開催です。

 

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