ボードブック装丁という1枚1枚が分厚い贅沢な造り。詩人・谷川俊太郎と「の」「Michi」など傑作があるjunaidaが「往復書簡のように言葉と絵を交わして編んだ絵本」だ。これはもう表紙から楽しい。
「わたしだけの おうち」から猫と一緒におでかけする主人公のメガネっ娘!谷川さんのシンプルな一行とjunaidaの遊び心いっぱいで細部まで描き込まれた絵との相乗効果で彼女のおでかけは不思議な広がりを見せ始める。「いないひとが いる ないものが ある」「どこが ここ? いつが いま?」「じかんに あなが あいている!」「いきたいとこ
ろへ いっちゃう わたし」などなどなど。絵と言葉に運ばれるように読んでる自分もおでかけ気分!冒険気分!知らないどこかへ。「うちゅうなんて すぐそこだ!」。言葉の自在さ、絵の自由さがすごい!
そんな楽しいおでかけもついに終わり!「ただいまあ」、なんと「わたしだけの おうち」に帰りつけば、おでかけで出会ったお友だちがおうちにいっぱい!「わたしの おうちは みんなの おうち」!これは心浮き立つ最高のコラボ絵本!ぜひ!!谷川俊太郎ってやっぱりスゴイなぁ。
◆DATA 谷川俊太郎:文 junaida:絵「ここはおうち」(ブルーシープ)
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピー、引用も)
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