さて、出る本、塩田武士「存在のすべてを」(9/7)、出ます。これは期待でしょう。まずはアマゾンの紹介文を!!
平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。
「罪の声」が圧倒的におもしろかった塩田武士。新作もまた彼が得意とする社会派ミステリー。先に読んだ書店員さんたちの評判もすごくいいです。ううううむ、楽しみだなぁ。読むぞ、読むぞ!!!
◯「罪の声」文庫化されています。未読の人はぜひ!!
もう1冊は文庫化。絲山秋子「末裔」、新潮文庫から出ていましたが河出文庫で再文庫化されます。単行本の表紙も好きだったけど、この表紙もいいなぁ。アマゾンKidle版の紹介文を!
定年近い公務員の省三が、ある日家に帰ると、玄関ドアの鍵穴はどこにもなかった。妻を亡くし息子も娘も家を出て、家に入れない。省三は外泊を続け、今や住む人のない鎌倉の伯父の家に滞在する。懐かしいものに囲まれながら思い出すのは、父と伯父がかわす教養を根本に置いた会話、母や伯母のことなど、かつてそこにあった幸せな光景。すべては失われ堕落した末裔であると自覚した省三は、自らの系譜に思いを巡らせ、行動を起こす。
絲山秋子ワールドはですね、一度ハマると抜け出せなくなる魅力があります。これは2011年に出た本ですが、最近はさらに進化していてスゴいです。「まっとうな人生」は去年のマイベスト1位でした。ぜひ一度、絲山さんの世界に触れて欲しいなぁ。どうぞよろしく!!
◯僕の書評もぜひ!!
◯去年のマイベストはこちら!
◯絲山秋子の他の本の書評はこちらから。
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