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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!宮部みゆき、きたきた捕物帖の第二弾「子宝船」文庫化。佐藤正午のエッセイ・コレクション2も出ますっ!!(2024.8/3週)

 

 

「持つ者は子宝に恵まれる」と江戸で評判の宝船の絵。しかし赤子を失ったある家の宝船の絵から、弁財天が消えたという。
深川の富勘長屋に住み、岡っ引き修業に励む北一は、噂の真相を確かめようと奔走する。
時を置かずして弁当屋の一家三人が殺された。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。
まだ未熟な北一だが、風呂屋の釜焚きをしている喜多次という相棒がいる。この男、なぜかめっぽう強く、頼りない北一をいつも助けてくれる。
亡き親分のおかみさん、大親分の政五郎、政五郎の元配下で昔の事件をすべて記憶している通称「おでこ」といった人たち――。
そして北一の生業である文庫づくりを手伝う「欅屋敷」の「若」や用人の新兵衛といった“応援団”に見守られながら、北一が成長していく新感覚の捕物帖シリーズ第二弾!

 岡っ引き修業に励む主人公の北一をはじめ、宮部さんはキャラクター作りが抜群に上手い。さらに物語のおもしろさも。文庫化の後には新しい単行本が出るのが常ですから、このシリーズ、次もとても楽しみです。

 

◯「子宝船」の僕の書評はこちら!

◯シリーズ1ももちろん文庫化されてるのでぜひぜひ!

 

 

 岩波現代文庫で全3巻で発売される佐藤正午のエッセイコレクション。7月に「かなりいいかげんな略歴 エッセイ・コレクション1 1984-1990 」が出ましたが今週「佐世保で考えたこと エッセイ・コレクション2 1991-1995」(8/16)出ます。アマゾンの紹介文を。

深刻な水不足に悩まされる街で、小説家はペンを握り、雨の来る日を想う──。表題作「佐世保で考えたこと」のほか、「ありのすさび」「セカンド・ダウン」など代表的な連載エッセイを収録。美しい短編小説も五編収める。

目 次

一九九一年
 休 暇
 言い違え
 [書評]野村胡堂『銭形平次捕物控』
 シートベルト
 セカンド・ダウン

一九九二年
 二十七歳
 言葉の力
 ゲームの達人
 将棋ファン
 忘れ物
 ハンバーガー屋で出会った女の子
 「三無主義」の中年
 [小説]葉書
 [小説]ドラマチック
 [小説]そこの角で別れましょう
 [小説]叔父さんの恋

一九九三年
 [書評]野中柊『アンダーソン家のヨメ』
 [書評]大島真寿美『宙の家』
 王様の生活
 ポケットの中身
 夏から秋へ
 表札について
 二十年目
 [書評]新井千裕『忘れ蝶のメモリー』
 ラブレターの練習

一九九四年
 性格について
 一九八〇年五月七日、快晴
 ありのすさび
 雨を待つ日々
 [小説]十七歳

佐世保で考えたこと 一九九四―九五年

一九九五年
 四十歳
 [書評]中野章子『彷徨と回帰』
 三番目の幸福
 勤勉への道
 テニス
 ラッキー・カラー
 あなたと僕は違う
 先生との出会い

 あとがき

 おぉ、小説も入ってるんだ。書評もあるな。佐藤正午は大好きな小説家なのでエッセイもちゃんと読みたい。あまり読んでないんです。しかし、定価1738円??文庫なのになぁ。なんとかならないのかなぁ。

 

◯これまでの「出る本、出た本」はこちら!

 

 

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