2025年下半期の芥川賞、直木賞が決まりました。芥川賞は鳥山まことさんの「時の家」と畠山丑雄さんの「叫び」、直木賞は嶋津輝さんの「カフェーの帰り道」でした。パチパチパチ!!
【芥川賞受賞作】
◯鳥山まこと「時の家」
◯畠山丑雄「叫び」新潮十二月号
【直木賞受賞作】
芥川賞、鳥山まことさんの「時の家」、「建築文学」ってアマゾンの紹介文にあります。「物質(モノ)がこれほど繊細に語り得る小説を私は知らない。」という松永K三蔵さんのコメントも気になりました。作者の鳥山さんは建設会社勤務の一級建築士です。
ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。
三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が、傑出した完成度で紡いだあたらしい建築文学。
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いしいしんじ氏&松永K三蔵氏、推薦!
「大切に建てられた一軒の家に、ひとの気配がやどる。流れる時のすきまから、あまたの声がもれだしてくる。いつかまた、この本のなかに帰ってこようと思った。」
――いしいしんじ
「紐解かれていく「時の家」の記憶は、語られなかった想いに繋がる。物質(モノ)がこれほど繊細に語り得る小説を私は知らない。」
――松永K三蔵
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青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。
◯鳥山まことさんについてはこちらを
畠山丑雄さんの「叫び」、アマゾンの紹介文が短かったので新潮社のHPから。恋愛政治小説!!
早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
昭和と令和、大阪と大陸、ふむふむ、なんだか気になる作品ではありますね。この表紙、好きだなぁ。紹介文読んだだけの僕の予想は見事にハズレました。
◯畠山丑雄さんについてはこちら
選考委員は小川洋子・奥泉光・川上弘美・川上未映子・島田雅彦・平野啓一郎・浦寿輝・山田詠美・吉田修一。
【他の芥川賞候補】
◯久栖博季「貝殼航路」文學界十二月号
◯坂崎かおる「へび」文學界十月号
◯坂本湾「BOXBOXBOXBOX」文藝冬季号
直木賞は嶋津輝さんの「カフェーの帰り道」。上野のカフェーで働く女給たちの話です。紹介文の「百年前のわたしたちの物語」というのがいいなぁ。
東京・上野のカフェーで女給として働いた、
“百年前のわたしたちの物語”。
強くたおやかに生きる女性たちが、
みんな、みんな、愛おしい。
――原田ひ香さん絶賛
時代を映す鏡であった仕事「女給」を通し、
大正から昭和を生きた市井の女性の人生を描き出す。
『襷がけの二人」著者、心ふるえる最新作。
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
僕は「女王様の電話番」が気になって候補にしましたがこちらもハズレ。まぁ大体当たらないけれど。
◯嶋津輝さんについてはこちらを。
選考委員は、浅田次郎・角田光代・京極夏彦・桐野夏生・辻村深月・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき・米澤穂信の各氏。
【他の直木賞候補】
◯住田祐「白鷺立つ」
◯大門剛明「神都の証人」
◯葉真中顕「家族」
◯渡辺優「女王様の電話番」
◯これまでの芥川賞・直木賞関連の記事はこちらから!