また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【広告コンペ】雑誌「宣伝会議」3月号で「宣伝会議賞」1次審査通過者が発表になりました!

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 宣伝会議賞は1次審査の結果発表がこの「宣伝会議」3月号誌上で。そして、2次・3次審査の結果発表と協賛企業賞の発表が4月号誌上、グランプリなど各賞発表が贈賞式当日、今年は3月の7日というスケジュールになっています。

 

 今年の応募総数は54万8258点。ううむ、54万って…。しかも昨年より8万近くも増えてる。だから、この1次に1作でも残るっていうのは大変なことなんです。スゴイこと。3月号では名前の発表だけでどんなコピーが通ったのかは分かりませんが、ま、出した人は受験の発表みたいにドキドキしながらページをめくるわけです。ドキドキドキ。

 

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【新書/書評】樹木希林「一切なりゆき〜樹木希林のことば〜」-そこには気持ちのいい風が吹いている

   売れてるらしい。まぁ、売れるよね。新書で値段も手頃だし、生前に彼女のコメントを聞いて影響を受けた人もいるだろう。というわけで文藝春秋は出版も早く、いい仕事をしたと思う。ただ、28日に宝島社から「樹木希林120の遺言〜死ぬときぐらい好きにさせてよ」が出た。宝島社は彼女を広告のキャラクターに使っていた出版社だ。こちらは単行本。下で比較してみたけれど構成的には宝島社の方がうまい。

 

 

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文藝春秋HPより

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宝島社HPより



  なぜか。文春の方、大切なフレーズをしっかり切り取っていない。糸井重里さんがほぼ日から出している「小さいことばを歌う場所」から始まったシリーズは彼がほぼ日などに書いたり語ったりした言葉を集めたものだけど、短いフレーズをサッと切り取っていて、グッと心に突き刺さる。長いのはダメなのよ。まぁ、新書と単行本との違いはあるのだけど。これから買おうと思っている人はぜひ比較してみてください。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2019.1/5-2/1週)

 出た本。夢枕獏文、松本大洋絵の「こんとん」出ました。いやぁ、これは楽しみ。ちょっと長いですがアマゾンの内容紹介を引用してみますね。

 

名前がないので、誰でもない。誰でもないから、何にでもなれる。それが、こんとん。六本の足を持ち、六枚の翼を持つけれど、目も耳も鼻も口もなく、いつも空を見あげて笑っている、こんとん。
そんな、こんとんのところに、ある日、南の海の帝と北の海の帝がやってきた。 帝たちは、こんとんに、二つの目、二つの耳、二つの鼻の穴、そして口、あわせて七つの穴を作ってやることにしたのだが──。

中国神話に登場する「渾沌」の伝説をもとに、夢枕獏が語るせつない物語。
その「ものいわぬもの」のイメージを松本大洋が愛しさをこめて描いた美しい絵本。

 

 こんな「渾沌」を松本さんがどんな絵にしたのか。気になる、気になる!

 

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【映像化】よしながふみの傑作「きのう何食べた?」、テレビ東京で春にドラマ化!

 そうかそうか、ついにドラマ化か。これと「大奥」はずっと読んでいます。「大奥」はドラマや映画になったけれど「きのう何食べた?」はようやくですね。機が熟した?ゲイカップルの話ではあるけれど原作にも過激な描写はないし、どちらかというと主人公の筧史朗や女性たちが作る料理の話がメイン。その中に人間関係の諸々がとても巧妙に語られていて、さすがよしながふみ!と言いたくなる傑作です。

 

 で、4月からの春ドラマですが、テレビ東京の金曜日の深夜枠「ドラマ24」での放送になります。テレ東のドラマもずいぶんと期待度が高くなってきてるのだけど、ここは低迷してるフジが月9あたりでやればおもしろかったのに。そういう勇気は今のフジにはないか。

 

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【絵本/感想】保坂和志作・小沢さかえ絵「チャーちゃん」-混沌から立ちあがってくる、作者の愛猫へ強い思い!

 保坂和志の小説「ハレルヤ」を紹介したばかりだが、彼が文章を書いた絵本があるのを知って早速手に取った。チャーちゃんは「ハレルヤ」にも登場する4歳と4ヵ月ほどで死んでしまった保坂さんの飼い猫だ。その死に対する彼の悲しみは深く、なかなか忘れることが出来なかった。

 

 さて、そんなチャーちゃんが主人公のこの絵本。とにかく最初の3つの見開きでもっていかれてしまう。「ぼく、チャーちゃん。」「はっきり言って、いま死んでます。」「てか、踊ってます。」。いやいやいや、すごいなぁ。まいっちゃうなぁ。最高ではないか!文章もいいけれど、小沢さかえさんの絵も素晴らしい。表紙のチャーちゃんはたまらなく愛らしいけれど、中の絵は幻想的だったり、リリカルだったり、思いっきりはじけていたり。その自在さが物語を支えている。小沢さん、絵本の人ではなくアーティストで、なかなかすごい絵を描いてる。

 

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【文学賞】2019年本屋大賞ノミネート全10作が発表になりました!さてさて、どれが受賞する??

 さてさてさて、去年の受賞作は「かがみの孤城」でしたね。今年はどれが取るのかな?読んだ本はありますか?

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2019.1/4週)

 さてさて久しぶりのこのコーナー。っていうか新しい年になって初めてですね。まぁ1月はそれほど出版点数も多くないのではないかな?僕が興味ある本もあまりないです。というわけで、出た雑誌。年末に出た「SWITCH」最新号、特集は「今ぞ、梅佳代」。梅佳代さんの写真は僕も大好き。長い休養から戻ってきた彼女の新しい写真、見たいぞ、見たい!見栄晴の表紙が目印です。あ、星野源か。

 

◯詳しくは「SWITCH」のホームページで

◯「SWITCH」にも収録されている梅佳代さんと糸井さんの対談は「ほぼ日」でも


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