出た本。松井玲奈「カモフラージュ」。書評家の大森望氏が「カモフラージュ」収録の「拭っても、拭っても」という小説を読んでこんなツイートを残している。
「拭っても、拭っても」を読んで、てっきり押切もえ路線で行くのかと思ってたのにぜんぜん違った。松井玲奈畏るべし。ぜんぜんまったく「アイドルの小説」ではありません。
同じく「カモフラージュ」に入っている「ジャム」を読んだ感想。
遅ればせながら松井玲奈「ジャム」(小説すばる2月号)を読んだら、お父さんがいきなり4人に増えて帰宅する話で仰天。ラファティ「町かどの穴」かと思いました! すごいな、こんなの書くんだ。集英社の短篇が終わったらぜひ『NOVA』に書いてほしい! という原稿をいまさっきEXwebに書きました。
「カモフラージュ」の帯には作家の島本理生と森見登美彦のコメントが。
油断していると、次々予想を裏切るメニューが出てくるような短編集。
――島本理生(作家)
明太子スパゲティをこのうえなくおいしそうに書ける人。信頼せざるを得ないのである。
――森見登美彦(作家)
というわけで、松井玲奈はあなどれない。これはもう読むしかないじゃないか!