また、本の話をしてる

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20193/5週)

 さて、出る本。まずは上橋菜穂子「鹿の王 水底の橋」(3/27)出ます。2015年の本屋大賞受賞作「鹿の王」の続編。前作を読んでいるのでこれはすごく楽しみ。「精霊の守り人」などの上橋ワールドをさらにディープにしたような物語。またホッサルたちに会えるのか。未読の人は前作からぜひ!「鹿の王」は文庫になっています。

 

◯前作「鹿の王」の僕の書評はこちら

 

  さて、こちらも注目!「じっと手を見る」が直木賞候補になった窪美澄の長編「トリニティ」(3/29)出ます。まずは、新潮社HPの紹介文を引用。

 

たとえ強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈かけがえのない三つのもの(トリニティ)〉とは? かつてなく深くまで抉り出した女たちの欲望と祈りの行方。

 

 3人の女性たちの50年間の物語。彼女の傑作「アニバーサリー」をちょっと思い出しました。窪美澄、これで直木賞ではないかな。期待!!

 

 ヨシタケシンスケの新作も出ます。「思わず考えちゃう」(3/29)!あっこれは絵本ではなくエッセイ集だ。ヨシタケさん、キャラクター自体ユニークで、対談やインタビューもとてもおもしろい人なので、エッセイもぜひぜひ読みたい。下記新潮社の紹介文には「スケッチ解説エッセイ」とあるので彼らしい作りになっていそう。楽しみ!!!

 

大人も子どもも、それ以外も。ついつい「考えすぎちゃう」すべての人へ――。絵本作家ヨシタケシンスケは、日々、何を考え、何を描いているのか。「クスッとしてホッとして、ちょっとイラッとする」初めてのスケッチ解説エッセイ! 楽しくて、グッとくるイラスト、100点以上、収録! あわよくば、生きるヒントに。

 

 さらに村山由佳「もみじの言いぶん」(3/26)も出ます。NHKの人気番組「ネコメンタリー 猫も杓子も」でも紹介された村山さんの愛猫もみじ。17歳で旅立った彼女の関西弁のつぶやきがたまらないです。もみじとの最後の1年を描いた「猫がいなけりゃ息もできない」も読みたいぞ。

 

 最後です。先月に続いて村上春樹「騎士団長殺し 第2部:遷ろうメタファー編(上)(下)」(3/28)、文庫になります。お忘れなく!!

 

DATA◇上橋菜穂子「鹿の王 水底の橋」(KADOKAWA)1728円(税込)◇窪美澄「トリニティ」(新潮社)2836円(税込)◇ヨシタケシンスケ「思わず考えちゃう」(新潮社)1080円(税込)◇村山由佳「もみじの言いぶん」(ホーム社)1404円(税込)「猫がいなけりゃ息もできない」(ホーム社)1512円(税込)◇村上春樹「騎士団長殺し 第2部:遷ろうメタファー編(上)(下)」(新潮文庫)594円 637円(税込)

 

2019.3.24  先日久々に行った世田谷線沿線の松陰神社がなかなか良かった。おもしろそうな店が多いなぁ。読書はピーター・スワンソン「そしてミランダを殺す」。

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