また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【文学賞】2019年本屋大賞が決まりました!!!

 今年の本屋大賞は瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された 」に決定しました。パチパチパチ!そうかぁ、こっちか。木皿泉の「さざなみのよる 」がイチオシだったのだけど。ううむ、これは未読。読もうと思ったのだけど結局読んでない。でも、瀬尾さんよかったです。Amazonの内容紹介文の引用しておきます。

 

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20194/2週)

 出た本。松井玲奈「カモフラージュ」。書評家の大森望氏が「カモフラージュ」収録の「拭っても、拭っても」という小説を読んでこんなツイートを残している。

 

「拭っても、拭っても」を読んで、てっきり押切もえ路線で行くのかと思ってたのにぜんぜん違った。松井玲奈畏るべし。ぜんぜんまったく「アイドルの小説」ではありません。

 

 同じく「カモフラージュ」に入っている「ジャム」を読んだ感想。

 

遅ればせながら松井玲奈「ジャム」(小説すばる2月号)を読んだら、お父さんがいきなり4人に増えて帰宅する話で仰天。ラファティ「町かどの穴」かと思いました! すごいな、こんなの書くんだ。集英社の短篇が終わったらぜひ『NOVA』に書いてほしい! という原稿をいまさっきEXwebに書きました。

 

 「カモフラージュ」の帯には作家の島本理生と森見登美彦のコメントが。

 

油断していると、次々予想を裏切るメニューが出てくるような短編集。
――島本理生(作家)
明太子スパゲティをこのうえなくおいしそうに書ける人。信頼せざるを得ないのである。
――森見登美彦(作家) 

 

 というわけで、松井玲奈はあなどれない。これはもう読むしかないじゃないか!

 
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【BOOK NEWS】朝日新聞に2つの連載小説、朝井リョウ「スター」&桜庭一樹「小説 火の鳥 大地編」!

 注目の連載小説が朝日新聞で始まります。最新作の「死にがいを求めて生きているの」が好評の朝井リョウ、初めての新聞連載小説が始まります。タイトルは「スター」。今日4月5日の夕刊(週1回・原則金曜日掲載)からスタートです。下記リンクに詳細が書かれていますが、大学の映画サークルで出会った2人の青年が主人公。その後の生き方が描かれてるようです。ううむ、朝井リョウの小説は全部読んでいるので、これはぜひ読みたいぞ。

 

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【ドラマ】さてさて2019春ドラマは何を観る???個人的なおすすめはこれっ!

 ううむ、ちょっとヤバい。続けて観ている海外ドラマの次回シーズンが春に3本もある。「グッド・ドクター2」「ブラインドスポット4」「THIS IS US 2」だ。そうなると日本のドラマは4本ぐらいしか観られない。ど、どうなる?

 

 春ドラの前に朝ドラと昼ドラ。1日から始まった広瀬すず主演の「なつぞら」は連続テレビ小説100作目。これは観てます。いいんじゃないかなぁ。期待!さらに倉本聰脚本の昼ドラ。あの「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻〜道」が8日からスタート!清野菜名、風吹ジュンなどなど。これ1年間のロングラン・ドラマだって。これも、う〜ん、観ます!!

 

 さて、春ドラ。深夜枠もあってもう何本あるか分かりませんが、話題の中心になりそうなのが3本。まずはTBS系日曜21時「集団左遷!!」。廃店候補になった銀行の支店長が行員たちと共に組織に立ち向かっていくという物語。支店長役が福山雅治。香川照之、神木隆之介、市村正規、三上博史、中村アン他。これ池井戸潤原作かと思ったら江波戸哲夫だった。「銀行支店長」「集団左遷」の2作が原作としてあがっています。

 

 日テレ系日曜22時「あなたの番です」にも注目。原田知世、田中圭の新婚夫婦が交換殺人ゲームに巻き込まれるというミステリードラマで、なんと春ドラ、夏ドラの半年間の放送。企画・原案が秋元康。秋元康って最近嫌い。でも、ドラマは観てみたい。もう1本は、山下智久が義手の天才科学者を演じるTBS系金曜22時「インハンド」。実はこれが僕の春ドラ期待度ナンバーワンドラマ。濱田岳、菜々緒、光石研他。最新科学がもたらす難事件に挑戦、というテーマがおもしろそうだし、片手がロボットハンドという主人公のキャラクターもいい。原作は朱戸アオのコミック。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20194/1週)

 出た雑誌、本日発売の「BRUTUS」最新号は特集が「花と花束。」。う〜ん、この表紙いいなぁ。花にはずっと興味があります。「花の名前を言える人はいいオトコ、いいオンナ。」って表紙にあるけど、本当か?いずれにしてもちょっと読みたい。

 

◯詳細はこちらから

 

 

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【映像化】カズオ・イシグロ原作「浮世の画家」ドラマ化、30日(土)NHK総合21時から放送!

 さてさて、明日また楽しみなドラマが放送されます。「浮世の画家」は、ノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロの1986年の作品で「遠い山なみの光」に続く長編2作目、彼の出世作とも言われています。ストーリーはAmazonの内容紹介から。

 

戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に籠りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、自らが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる―著者序文を収録した新版。

 

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【スポーツ】イチロー引退、個人的なイチローおすすめ本はこの2冊!「Number」緊急特集号も出ます

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 イチローの引退は既定路線といえばそうなのだけど、ファンとしては今年オープン戦から活躍してレギュラーシーズンも、という淡い期待があった。でも、残念ながらそうはならなかった。やはり1年のブランクは大きかったのかなぁ。いずれにしても、いろいろな意味で野球やベースボールの魅力を体現し、僕らに見せてくれた彼には最大限の拍手を送りたい。本当に楽しかったです。

 

 さて、引退会見でも実証?されたわけだけど、イチローがおもしろいのはその分析能力とそれを言葉にするコメント能力。というわけで、オススメの本2冊はどちらもインタビューとトーク集。でも、この2冊、まったく違う。

 

 ひとつは文春新書から2010年に出た「イチロー・インタヴューズ」。「Number」等で活躍しているスポーツライター石田雄太が出した本だ。インタビュー形式ではなく話を元に石田が記事にしているものも多いのだけど、ここで語られる打撃論は僕のような単なる野球ファンでも興奮させられる。大リーグの戦いの中でどれだけ彼が苦しみ、戦ってきたのか、今こそ読んで欲しい1冊。詳しくはこちらで。

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20193/5週)

 さて、出る本。まずは上橋菜穂子「鹿の王 水底の橋」(3/27)出ます。2015年の本屋大賞受賞作「鹿の王」の続編。前作を読んでいるのでこれはすごく楽しみ。「精霊の守り人」などの上橋ワールドをさらにディープにしたような物語。またホッサルたちに会えるのか。未読の人は前作からぜひ!「鹿の王」は文庫になっています。

 

◯前作「鹿の王」の僕の書評はこちら

 

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【映像化】6月公開決定!五十嵐大介原作のアニメ「海獣の子供」が楽しみ!!

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映画「海獣の子供」キービジュアル



 五十嵐大介のコミック「海獣の子供」がアニメ化され、6月7日に全国公開されることが決まった。これはうれしいなぁ。原作は全5巻で僕は読んでいるのだけど、まずは五十嵐の絵に圧倒された。ジュゴンに育てられた海と空の兄弟、彼らを見守るジムとアングラード。そして、琉花という少女。なかなかディープな話でちゃんと理解できたのかどうかさえ疑問だけど、その物語は強く印象に残っている。

 

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【書評】絲山秋子「夢も見ずに眠った。」-妻の単身赴任、夫の鬱、そして離婚。その後も2人は旅で出会う

 この物語はおもしろいなぁ。おもしろいのだけど感想を書く段になるとその魅力を説明するのがなかなか難しい。ううむ。

 

 これは2010年から2022年までのある夫婦の物語だ。厳密にいうと2人は途中で離婚してしまうので男女の物語、と言った方がいいのかも知れない。男は高之、女は沙和子。冒頭の岡山の旅、2人は些細なことで喧嘩して別行動になってしまう。これは良くあることのようで、その後合流して土地の居酒屋で飲んでいたりする。このエピソードに代表されるように「夢も見ずに眠った。」で描かれる夫婦の関係はとてもリアルで共感を覚える。

 

 最初の岡山の旅から1年後、沙和子の札幌への異動が決まり、単身赴任することになる。婿養子である高之は地元熊谷に残り、義父義母との暮らしが始まる。その後、久しぶりに会った大津で彼の鬱がわかり、互いの気持ちのズレから2人は離婚してしまう。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20193/4週)

 さて出る本。木皿泉「カゲロボ」(3/22)出ます。「昨夜のカレー、明日のパン」「さざなみのよる 」に続く3冊目の小説。脚本はもちろんだけど木皿泉は小説もいい。「さざなみのよる 」は僕の昨年のマイベストです。「カゲロボ」の内容をAmazonから引用してみますね。

 

今日も、誰かがささやく。「あいつがカゲロボらしいよ――」。いつも、誰かに見られている……。最初は他愛のない都市伝説の筈だった。しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。いま最注目の作家が描いた、救いをめぐる傑作。

 

  ううむ、これはもう間違いなく木皿泉ワールド!期待度大!買います。おぉ、表紙がかわいいっ!!

 

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【絵本/感想】夢枕貘×松本大洋「こんとん」-文章もすごい、絵もすごい、元々の話もすごい!いやいやこれはとにかくすごい

  いやいやいやいや、これはすごいなぁ。すごすぎる。こんとん、って元々は中国の神話に出て来る怪物のことで、この絵本で語られる通りの話があるらしい。さらに後半部の帝が訪れる話はあの「荘子」の中で語られているという。こういう話が生まれちゃう昔々の中国が、まずすごい。そして、その話を独特の文体で新たな物語に仕立て上げた夢枕獏がすごい。

 

 さらにさらに、こんとんという怪物を具現化し、物語にキュートな絵をつけた松本大洋もすごい。すごい×すごい×すごいで、一体どれぐらいすごいのかわからなくなっちゃう。で、「こんとん」ってどんな話?「こんとん」って何?
 
 うむ、こんとんについては実はあまりよく分かっていない。犬のような姿で長い毛が生えてる、ってことも、目も耳も鼻も口もない、ってことも…ほんとなんだかどうなんだか。ただ一つ確かなことは

 

こんとんのやつ

いつも 空を みて

笑っているんだなあ。

 

 それだけ。で、このこんとんのところに南の海の帝と北の海の帝がやってきて、ね。

 

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【広告コンペ】「公募ガイド」4月号、「受賞のコトバ」コーナーで文化放送ラジオCMコンテストについて書きました

 というわけで、文化放送ラジオCMコンテストのグランプリも昨年末の出来事。賞金もしっかりいただいたし、もう過去の栄光?は忘れてしまいたい、と思う今日この頃ですが、なんとあの「公募ガイド」から「受賞のコトバ」コーナーへの原稿を依頼されました。発売中の4月号に写真&受賞作品付きで掲載されているので、よかったら読んでみてください。29ページです。え〜っと僕の場合、ハウツーみたいなことは書けないので、あくまで「受賞のコトバ」です。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (20193/3週)

 さてさて、出た雑誌。2月に出たものですが「&Premium4月号」、特集は「心に響く言葉、との出会い。」。石田ゆり子、野木亜紀子、木皿泉、坂元裕二などなど気になる人々が登場しています。これは読まなくちゃ!

 

 

 出る本。小林信彦「生還」(3/15)出ます。2年前の4月に脳梗塞で倒れた84歳の小林さん。その生還の記録です。これはもう買います。楽しみ、と言ったら失礼なのかもしれないけど、彼の頭の中でこの出来事がどう受け止められ、どう表現されるのか。独特の文体、独特の思考で語られる「生と死」。読み応えがありそうです。

 

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【広告コンペ】第56回「宣伝会議賞」グランプリ他各賞が決まりました!!

 というわけで、昨日、虎ノ門ヒルズで贈賞式があり、グランプリ他各賞が決定しました。ご報告が遅れましたが、実は僕も昨年に続いて虎ノ門ヒルズに行って来ました。なんと、2階のカフェでコーヒーを飲みながら若きコピーフレンドの小島さんと贈賞式のネット中継を見ていたのです。贈賞式をやってる建物で贈賞式に行けなかった男たちがネット中継を見る。これはもう本当に素晴らしい体験です!あほ!

 

昨日の結果は早くもネットにアップされています。こちらです。


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