また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!石田ゆり子「ハニオ日記」なんと全3巻で登場!「BRUTUS」の京都特集も気になるっ!(2021.6/1週)

 
 さて、出る本。っていうか土曜日にすでに本屋さんに並んでましたが、石田ゆり子「ハニオ日記」1・2・3、本日発売です。2016年からインスタグラムに投稿されてきた「毛だらけの彼ら」との日々を3冊にまとめたもの。石田さんちにはですね、今は「雪」というゴールデンレトリーバー1匹と猫が「ハニオ」と「タビ」、「はっち」と「みっつ」のはちみつ兄弟、さらに「バンビ」、計5匹がいます。自ら「ゆりごろう王国」と呼んでいる彼らとの暮らしはなんとも穏やかで羨ましく。

【絵本/感想】ヨシタケシンスケ 「あきらがあけてあげるから」ーボクはまだまだあけられない。そのうちなんでもあけられる人になりたいのだ!

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!金原ひとみ「アンソーシャルディスタンス」!原田マハ「リボルバー」!トーベン・クールマンの絵本も気になる(2021.5/5週)

 
 さて、出る本。金原ひとみ「アンソーシャルディスタンス」(5/26)出ます。表題作は「新潮」掲載時に話題になってました。タイトルからすごく気になる。下の内容紹介で触れられている「ストロングゼロ」も気になる話。まぁ、これは買うでしょ!!
 

コロナみたいな天下無双の人間になりたい――読めば返り血を浴びる作品集。パンデミックに閉塞する世の中で、生への希望だったバンドのライブ中止を知ったとき、二人は心中することを決めた。世界を拒絶した若い男女の旅を描く表題作を初め、臨界状態の魂が高アルコール飲料で暴発する「ストロングゼロ」など、あらゆる場所でいま追い詰められている人々の叫びが響き渡る。いずれも沸点越えの作品集。

 

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【書評】椎名誠「続 家族のあしあと」ー少年シーナは小学校から中学へ。父を亡くしたシーナ家の大騒動はまだまだ続く!

 

 さて、息子の話、孫たちの話、自分自身の話と円環のようにつながった椎名誠の「岳物語」のシリーズ。少年シーナの何だかすごい家族の話は前作「家族のあしあと」に次いでこれが2作目だ。ただ「あとがき」によると「この私小説も、書いている当人が中学生になったあたりで終わりにすることにした」とある。この1冊でシリーズの環は閉じられることになるのかもしれない。

 

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【文学賞】第27回島清恋愛文学賞、山本文緒さん「自転しながら公転する」が受賞!これはうれしいぞ。パチパチパチ!

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!椎名誠「幕張少年マサイ族」!「BRUTUS」最新号は特集「続・花と花束。」(2021.5/4週)

 
 さて、出る本。椎名誠「幕張少年マサイ族」(5/21)出ます。先日まで読んでいた「岳物語」シリーズの最新刊「続 家族のあしあと」でも、シーナ少年の小学校から中学生の頃の話が中心だったので重なる部分もあるのだけど、これもまた気になる!沢野ひとしさんのイラストが好き。アマゾンの紹介文を!

 椎名少年が「草原」を飛び回る・・・・・・ 初めて書いた海ガキの頃 東京・三軒茶屋から千葉に越してきた5歳ごろから中学時代までの印象的な出来事を記した椎名誠氏の自伝エッセイ。 昭和30年代、大規模開発で大きく変わっていく幕張の海辺で遊んでいた椎名少年の思い出とともに当時の風俗も詳しく描かれている。海の家に忍び込んだ話、川をへだてた石投げ合戦、草原での決闘など、昭和ノスタルジィあふれる子ども時代のエピソードが盛りだくさん。椎名作品には欠かせない、人気イラストレーターの沢野ひとしさんがカバー画など計 22点を描きおろした。

【文学賞】第34回三島由紀夫賞は乗代雄介「旅する練習」、山本周五郎賞は佐藤究「テスカトリポカ」に決定しました!パチパチパチ!!