鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!
メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
ううむ。「世界文学の新次元」ってすごい言い方しますね。でも、そういう広がりのある物語のような気がする。クライムノベルって好きなんだよなぁ。
◆他の三島由紀夫賞候補はこちら!
◯藤原無雨「水と礫」
◯岸政彦 「リリアン」
◯李琴峰「彼岸花が咲く島」
「文學界」2021年3月号
◯佐藤厚志「象の皮膚」
「新潮」2021年4月号
◆他の山本周五郎賞候補はこちら!
◯伊吹有喜「犬がいた季節」
◯伊与原新「八月の銀の雪」
◯小川糸 「とわの庭」
◯ 砂原浩太朗「高瀬庄左衛門御留書」
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