また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【エッセイ/書評】ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」-いやいやいややっぱりこれはおもしろい!息子の成長も驚くばかり!

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!、関川夏央「人間晩年図巻」第3弾!死をめぐる絵本シリーズの第2弾も注目!(2021.11/1週)

 

 出る本、関川夏央「人間晩年図巻2000-03年」(11/1)出ます。あ、今日だ。山田風太郎の傑作「人間臨終図鑑」の衣鉢を継ぐシリーズの第3弾。今まで「1990-94年」「1995-99年」が出ています。さて、今回はどんな人の晩年が。アマゾンの紹介文から。

 

同時代人への哀惜をこめ、感傷に流れず過去を検証する。著者畢生の「晩年図巻」シリーズ待望の続編は、〈ミレニアム〉に湧き立った二〇〇〇年から、誰もが言葉を失った二〇一一年三月一一日まで、平成中期に世を去った八〇人の晩年を描き出す。本巻には元祖『人間臨終図巻』の山田風太郎、古今亭志ん朝、張学良、ナンシー関らを収録。

 

これ1〜2巻もまだ未読なんだけど読みたいなぁ。いろいろ気になる!

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【文学賞】第12回山田風太郎賞決定しました!米澤穂信さんの「黒牢城」、パチパチパチ!

 

 山田風太郎賞、米澤穂信さんの「黒牢城」に決定しました。読んでないのに推しだった「スモールワールズ」は残念!いずれにしも米澤さん、パチパチパチ!ミステリー読みではないので米澤さんの作品は「満願」ぐらいしか読んでないのですが、今回はなんと歴史物なんですね。アマゾンの紹介文を!

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【書評】山本文緒「ばにらさま」ー山本文緒さん最後の短編集は女性を主役にした6つの物語。彼女の小説、まだまだ読みたかった

 

 亡くなった山本文緒さん最後の1冊は短編集。とは言っても表題作の雑誌掲載は2008年、一番新しいのが「20×20」の2015年なので最新のものとはいえない。これからまだ未発表作品が本になるのだろうか。なるのならすごくうれしいのだけど。

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!辻村深月のホラーミステリー「闇祓」はどうだ!「谷口ジローコレクション」、原田マハ「常設展示室」文庫化、も(2021.10/5週)

 

 出る本、辻村深月「闇祓(やみはら)」(10/29)出ます。辻村さん初の本格ホラーミステリー!!ううむ。アマゾンの紹介文を。

 

あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!

「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。
しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。
唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。
ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。
身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!

 

おぉ、なんだかこれ読みたいぞ。辻村ワールドは一筋縄ではいかないからなぁ。

◯特設サイト、あります!

【絵本/賞】しおたにまみこさんの「たまごのはなし」が第28回ブラチスラバ世界絵本原画展で金牌を受賞!!!

 

 おぉ、パチパチパチ!しおたにまみこさんの「たまごのはなし」、タイトルはよく見かけていたのですが未読です。しおたにさん初めての絵童話。ブロンズ新社の紹介文を!

本書は、デビュー作で「第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞第2位」を受賞し注目をあつめる絵本作家、しおたにまみこさん初の絵童話です。

主人公は、ある日突然めざめた「たまご」。初めて動いたり、考えたりするなかで、自分の言葉で話すことを獲得していきます。ちょっとクセの強いたまごが繰り広げる物語は、シュールでユーモアたっぷり。たまごが何気なく発する一言や疑問が、読み手の思考を刺激してくれます。子どもはもちろん、大人も楽しめる作品です。
木炭鉛筆で繊細に描かれた絵にもぜひご注目ください。

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【絵本/感想】M.B.コブスタイン「ねむたいひとたち」ーねむたい、ねむたい。ねむたいひとたちもねむたくないひとたちもみんなみんなねむたい!

 

 作者のゴフスタインについてはほとんど知識がなかった。女性で2017年に77歳で亡くなっている。かなり有名な絵本作家らしい。この絵本に惹かれたのはそのタイトルと表紙に描かれた絵。そして、谷川俊太郎訳だったこと。タテ126mm 、ヨコ119mmの小さな絵本だ。その中に眠たい人たちが眠たい顔してずっといる。ううむ、これはいいぞ、好みだぞ。

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