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【コミック】よしながふみ「きのう何食べた?」-ゲイカップルの関係と料理、絶妙なさじ加減をじっくり楽しみたい

 映画もかなりの人気らしい「大奥」のよしながふみ、この「きのう何食べた?」は先日第4巻が出たばかりだが、これもまたなかなかの傑作。よしながふみからは当分の間、目が離せそうもない。

 

 これ、まず設定がいい。主人公の筧史朗は「芸能人でもない43歳の男であの若さとあの美貌ははっきり言って気持ちが悪い」といわれている弁護士。彼はゲイで、矢吹賢二という美容師と一緒に暮らしている。史朗という男は、仕事や人間関係でいろいろあっても頭の中でレシピを練り、料理作りに専念すればいつの間にかリセットできちゃうというかなりの料理好きだ。そんな彼の周りにはスーパーで食材を半分わけする主婦の友だち佳代子さんがいたり、我が子がゲイとわかりヘンにそれを意識しちゃって「カミングアウトしたんでしょうね!?」などと言い出す母親がいる。彼女たちの造形もまたおもしろい。

 

 そして何より楽しいのが史朗が作る料理の数々。料理の段取りが事細かに描写されていてうれしいし、どれもやたらとうまそう。料理好きじゃなくても、作りたくなること請け合いだ。ちなみに、彼らの1カ月の食費は2万5千円とちょっぴりチープ。さて、この話、これからどう展開するのか、3巻までは読んでいるが、最新刊はまだ。ゲイカップルの関係と料理、その絶妙なさじ加減をじっくりと楽しみたい。

 

2010.10.30 金曜日は神田の古本まつりに。今年はあまり天気に恵まれてないけど金曜日は大丈夫でした。いろいろ見ると買いたくなっちゃうが積ん読本も多いしなぁ。でも、あの雰囲気の中でブラブラするだけで楽しいんです。行ったことなかった古本屋にも行けたし、満足!

 

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