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【写真集】小檜山賢二 「象虫」-自然 が生み出した造形の美しさ、奥深さ、恐ろしさ!「象虫」すごし

 いやいやいや、象虫である。虫の写真集である。サブタイトルにあるマイクロプレゼンスとは何か?「日常的な環境の中に存在する小さなもの、肉眼ではその詳細を知ることが出来ない微細な構造を可視化して、その小さな物の存在を実感させる」ということらしい。それを実現させたのがデジタルの世界。小さな虫を撮っても一部分しかピントが合わない。合った部分だけをフォトコラージュして作り上げたのがこの写真集だ。

 

 では、なぜ象虫か。彼らは昆虫の中でもっとも種類の多いグループなのだ。だからこそマイクロプレゼンスの思想を実感してもらえる、というわけだ。

 

 でも、まぁ、こういう能書きの部分はどうでもいい。どうでも良くはないが、そんなの読んだら忘れちゃいなさい。この多彩で多様で異様で異端な象虫ワールド、ググッと拡大されたその世界をただただ楽しめばいいのだ。それは驚くほど美しい。自然が生み出した造形の美しさ、奥深さ、恐ろしさ!あぁもうたまらない。僕たちはこういう素敵な人々?を「なぁ~んかヘンな虫がいるぅぅ」とか普通言ってるんですよね。いかんなぁ。お許しくださいね。

 

 さて、僕のお気に入りを一匹だけ紹介しましょうか。アオアシシロゾウムシ!この人はねぇ、全身が白なんです。雪のような白。そして、足だけがミントカラーなんです。ううむ。巻末の解説を読めばあなたも象虫ファンになること間違いなし。み、見てみる??

 

2011.7.4 夏じゃないぞ、みんな夏だと思ってるけど、まだ7月の初めだぞ。気を確かに持てっ!(と私は言いたい)え~っと、読書は佐藤泰志に戻って「大きなハードルと小さなハードル」。

 

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