このタイトルからしてもうヨシタケシンスケのセンスの良さがうかがわれる。「りんごかもしれない」ですっかりこの人にハマってしまった僕なのだが、いやいやこれもまたスゴい。
表紙裏には「グチと詩と買い物メモと日記と生活の知恵と電話中のメモとそんなものがごちゃごちゃになっている一冊の記録」とあるのだが、なんて言ったらいいのかなぁ、ヨシタケさんの「気づきノート」みたいなものではなかろうか。たとえばトライアングルを持った男の子が並んで立ってるイラストには「2人もいらん」の文字。「ロールケーキが台なし」というコメントの横にはタテに来られたロールケーキが!なるとも金太郎飴も見事に「台なし」になっている。
こんな感じでイラストにちょっとした言葉がついているのがこの本だ。本当にいろんなことがセレクトされてるので、僕がツボにはまったものとあなたがはまるものは違うのだろう。ヨシタケシンスケはそれだけ幅広い感性の持ち主ということだ。ちょっと前に紹介した「せまいぞドキドキ」より、ちょっとだけクロウト好みの一冊。分かる人には分かりすぎるぐらい分かる楽しい本だ。ヨシタケシンスケ、いいなぁ。
◯ヨシタケシンスケのその他の本のレビューはこちら
2014.4.22 そろそろウチの「ずっとつけっぱなし暖房」とめるかなぁ。毎年、この時期までついてる。読書は朝井リョウ「スペードの3」!
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