『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ティザービジュアル ©2018こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
「この世界の片隅に」、新しい場面を加えた長尺版の話は以前から出ていましたが、ようやく12月全国公開が決まりました。いやいやうれしいぞ。このタイトル、片渕監督が考えて、原作者であるこうの史代さんに提案したところ快諾されたものだとか。う〜む、うまいなぁ。
さて、「さらにいくつもの片隅に」、さらにってどんなエピソードが加わるのか。Facebookのコメントを引用します。
追加されるのは、すずさんとリンさんの交流を描く昭和19年秋と昭和20年冬~春のエピソードや、すみちゃんを案じながら迎える20年9月の枕崎台風のシーンなど。
こうしたたくさんの新規場面が加わることで、主人公すずさんだけではない「さらにいくつもの人生」が描かれ、すずさんたちの心の奥底で揺れ動く複雑な想い、も描き出されます。
「この世界の片隅に」ではカットされたリンさんとのエピソード、原作を読んだ人なら分かると思いますが、彼女との交流はこの物語で大きな意味を持っています。リンさんは娼婦なのですが、すずにとっては心が通う大切な友だち、そして、彼女自身の世界を広げてくれる唯一無二の存在なのです。このエピソードが入ることで現行版はさらに強化され、「さらにいくつもの人生」が間違いなく見えてくるような気がします。
すずの声はもちろん「のん」さん!音楽もコトリンゴさんが続いて担当、特報映像も出ました。
もし、原作未読の方がいられるなら、この機会にぜひぜひ読んで欲しいと思うし、いまだ上映が続いている(すごい!)現行版も観ていない方はぜひ観て欲しいです。いずれにしても12月公開、ううむ、待ちきれないぞっ!!!!
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