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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「ころべばいいのに」-きらいな人がいたって、僕らはちゃんと生きていける!

 ううむ、すんばらしい!自分にイヤなことをする人がいる。イヤなことを平気で言う人がいる。それだけでこの世の中は「ぜんぜん たのしくない」し、「わたしって、ダメなの?」って自分のことを嫌いになってしまう人だっている。

 

 みんな いしにつまずいて

 ころべばいいのに。

 

 思いますよね?この歳になっても僕は思いますよ。「ころべばいいのに」って!いやいや、もっともっとスゴいことを考えます。超バカでどうしようもないやつらを何人海の底に沈めたことか。で、ね、この絵本が素晴らしいのは、そんな時にいったいどーすればいいの?どー考えればいいの?ってことがちゃんと描かれていること。たとえば「れいぞうこのドレッシングをふる」とか。たとえば「マクラのためにうたをうたう」とか。って書くと、ふざけてんのか?って思われそうですが、そんなことはないっ!こうすればラクになる、こう考えれば救われる、ってことがちゃ〜〜んと書かれてる。

 

  これ子供たちだけじゃなくて、人間関係で苦しんでる大人たちにとっても救いになる一冊かもしれない。それにしてもヨシタケシンスケ!こういう難しい問題に真摯に向き合って、素敵な絵本に仕上げている。その「真摯さ」が本当に本当に素晴らしい、と僕は思うのでありました。

DATE◆ヨシタケシンスケ「ころべばいいのに」(ブロンズ新社)1400円(税別)

 

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◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)

 

きらいなひとなんて

いたっていいのです。

 

2019.9.2  同じ日に三人姉妹の三女として生まれたわが家の愛犬ひなた。一番上のお姉ちゃん、アイルちゃんと土曜日にお別れしてきました。12歳と11カ月。もう少しで誕生日だったのに。何だか寂しく、とっても悲しい。バイバイ、アイルちゃん。読書はブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。

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