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【本の雑誌】2020年度「本の雑誌」年間ベスト10、第1位は村山由佳「風よ あらしよ」!おぉぉぉぉ!

 「本の雑誌」はこれまでネットでベスト10を発表していなかったので、こちらも遠慮して載せるのは年末か年初めにしていたのですが、今年はすでにツイッターで発表していたので早めに載せちゃいます。で、ベスト1は村山由佳さんの「風よ あらしよ」!!!パチパチパチ!もう帯になってる!これ明治・大正の婦人運動家・アナキストの伊藤野枝の評伝です。話題になってましたね。すみません!村山さんは猫の本しか読んでない。「伊藤野枝がのりうつってるんじゃないかというくらい。熱量が半端ない」という評。ううむ、読まねば。というわけで、「本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10」、2位以下もドドッと!

 

1 村山由佳「風よ あらしよ」

 

2 金原ひとみ「パリの砂漠、東京の蜃気楼」

 

3 大西暢夫「ホハレ峠」

 

4 森功「ならずもの」

 

5リズ・ムーア「果てしなき輝きの果てに」

 

6朝井まかて「類」

 

7 左近洋一郎・原作 カミムラ晋作・漫画「どくヤン!」

 

8フランシス・ハーディング「影を呑んだ少女」

 

9蝉谷めぐ実「化け物心中」

 

10  上出遼平「ハイパーハードボイルドグルメリポート」

 

  うむうむうむ、金原さんの「パリの砂漠、東京の蜃気楼」はエッセイですが、これは読みたかったぁ。金原さんは「fishy」も高評価でした。ノンフィクションは3位の「ホハレ峠」、4位の「ならずもの」、10位の「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の3冊がランクイン。「ホハレ峠」はダムに沈んだ徳山村の最後の一人になるお婆ちゃんの話。「ならずもの」はヤフーを作った男の一代記、「ハイパー〜」は世界のヤバい人たちのヤバい飯を食いに行く話で、それぞれおもしろそう。

 

 海外文学は2冊。5位のリズ・ムーア「果てしなき輝きの果てに」は「横山秀夫や宮部みゆきの傑作と並ぶ素晴らしい小説」との評。8位、フランシス・ハーディング「影を呑んだ少女」は幽霊を憑依させられる特殊体質の女の子が主人公のファンタジー小説。ハーディングって「嘘の木」の人だ!

 

 6位の朝井まかて「類」は森鴎外の三男・森類の評伝でこれはちょっと話題になってましたね。9位の蝉谷めぐ実「化け者心中」は江戸の歌舞伎の話で小説野性時代新人賞受賞作。え〜っと、あと1つ。「どくヤン!」は読書マンガ!読書好きのヤンキー!!!いやいやいや、なんか読みたいぞ。

 

 詳細は「本の雑誌」1月号を読んでください。他にも、SF、ミステリー、時代小説、現代文学、ノンフィクション、エンターテインメントなど各分野のベスト10や作家・評論家など32名の「私のベスト3」など盛りだくさんの内容です。

 

 

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