「クヌギがいる」作:今森光彦/絵:城芽ハヤト 2021年10月刊行予定
「ぼく」作:谷川俊太郎/絵:合田里美
「ほっきょくで うしをうつ」作:角幡唯介/絵:阿部海太
「スープとあめだま」作:ブレイディみかこ/絵:中田いくみ
ううむ、どれも楽しみですね。ブレイディみかこさんと中田いくみさんのコンビにも期待。中田さんは「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の表紙絵を書いた人ですね。あの絵は大好きです。
◯岩崎書店のプレスリリースから「闇は光の母」シリーズについて
死について想いをめぐらすことは、生きることについて考えるのと同じことである、と考えています。
このシリーズでは、言葉を使い、人の多様な営みを表現している作家たちに、様々な角度から「死」について考えていただき、絵本に仕立てていきます。
文字通り、足元がぐらつくような、不安な時代を生きていく子どもたちの生きる力となるシリーズです。
◯谷川俊太郎の推薦文
死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない、というのが私の立場です。死をめぐる哲学的な言葉、死をめぐる宗教的な言葉、果ては死をめぐる商業的な言葉までが氾濫している現代日本の中で、死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか、この野心的な企画はそれ自体で、より深く死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです。
さて、第一弾の「わたしは しなない おんなのこ」、小林エリカさんは芥川賞候補にもなった小説家で「光の子ども」などの漫画家でもあります。あらすじをアマゾンから引用!
女の子は死にたくないと、それを歌にしました。
ねずみ、猫、ノミ、ウナギ…みんなが歌い継ぎ、歌は生き続けました。アンネ・フランクの言葉に着想を得た著者初の絵本作品。
小林さんはアンネ・フランク関連の著書もあるのでそこから着想を得た物語はかなり気になります。これぜひ読みたい!
◯「わたしは しなない おんなのこ」はレビュアーの方ならネットギャラリーで全ページ試し読みができます。