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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!西加奈子、久々の新作「夜が明ける」はどうだ、どうだ!!(2021.10/4週)

 

 出る本、西加奈子「夜が明ける」(10/20)出ます。僕は西さんのいい読者ではなく、というか未だ1冊も読んだことがないのですが、なんだかこれは大切な本ではないかと思ったので紹介します。今週はこれ1冊!まずはアマゾンの紹介文を。

 

 

 

直木賞受賞作『サラバ』から7年、本屋大賞第7位『i』から5年。西加奈子が悩み苦しみ抜き、全力で書き尽くした渾身の作品『夜が明ける』が、10月20日、ついに刊行。


「当事者ではない自分が書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、それでも社会の一員として、作家のエゴとして書き抜いた本作は、著名人、書店員をはじめ、多くの人の心を揺さぶる救済と再生の感動作。

 

さらに、あらすじ!

【あらすじ】
15歳の時、 高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。
普通の家庭で育った「俺」と、 母親にネグレクトされていた吃音のアキは、 共有できる ことなんて何一つないのに、 互いにかけがえのない存在になっていった。 大学卒業後、 「俺」はテレビ制作会社に就職し、 アキは劇団に所属する。 しかし、 焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、 俺たちは少しずつ、 心も身体 も、 壊していった......。
思春期から33歳になるまでの二人の友情と成長を描 きながら、 人間の哀しさや弱さ、 そして生きていくことの奇跡を描く。
本書は著者が初めて、 日本の若者の生きていく上でのしんどさに真正面から取り組んだ作品。

小泉今日子さんと是枝監督のコメント

小泉今日子さん (俳優)
今、 社会の中で、 気付かなくちゃ、
感じなくちゃいけないことがきっちり書いてある。

是枝裕和さん (映画監督)
読んでいる間中、 自分も主人公と同じように経験した「痛み」が胸にこみ上げ
息が苦しくなった。 これが小説であることをしばしば忘れ、
その度に本を閉じたが、 読み終わったときに感じたものは「希望」に近い何かだった。
「幸福」とも「解放」とも違う、 何かだった。

 

 これ以上僕から言うことはあまりないです。なんだか気になる1冊、ちょっと読んでみようかな、と思ってます。

 

◯これまでの「出る本、出た本」はこちらから

 

2021.10.18  すっかり秋めいてきましたが、コンペなどあって慌ただしい日々。読書はブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」。