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【文学賞】第167回芥川賞・直木賞(令和4年上半期)候補作が発表に!芥川賞全作が女性!選考会は7月20日です

 2022年上半期の芥川賞、直木賞候補作が発表になりました。どちらも5作品。芥川賞は全候補が女性、直木賞も5作のうち4作が女性の作品になりました。以前、直木賞で全員が女性ということがあったけど、芥川賞では初めてだそうです。男性女性とこだわるのもセクハラになる?ならない?とりあえず、全候補作をご覧ください。

【芥川賞候補】*書影からアマゾンにとべます。

◯小砂川チト「家庭用安心坑夫」群像6月号 7/11発売予定 

◯鈴木涼美「ギフテッド」文学界6月号 7/12発売予定

◯高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」 

◯年森瑛「N/A」

◯山下紘加「あくてえ」文芸夏季号  7/15発売予定 

 

【直木賞賞候補】*書影からアマゾンにとべます。

◯河﨑秋子「絞め殺しの樹」

◯窪美澄「夜に星を放つ」

◯呉勝浩「爆弾」講談社

◯永井紗耶子「女人入眼」

◯深緑野分「スタッフロール」

 

 芥川賞は2度目の高瀬さん以外は皆さん初ノミネート。小砂川さんの作品は群像新人文学賞受賞作、年森さんの作品は文学界新人賞の受賞作品です。山下さんは2015年に文芸賞を受賞しています。高瀬さんの「おいしいごはんが食べられますように」はすでに話題になっていますね。鈴木さんは元新聞記者で社会学者としても活躍されています。というわけで、全然分からないのですが、小砂川さんの「家庭用安心坑夫」って気になるなぁ。

 

 直木賞は窪さん、呉さん、深緑さんが3度目のノミネート。あとのお二人は初ノミネートです。窪さんの小説は大切な人間関係を失い傷ついた人々を描く短編集。呉さんのは霊感を持つという男が予告する連続爆破事件の話。深緑さんの作品は映画の特殊効果に魅せられた2人の女性クリエイターの話です。川﨑さんの本は北海道で波乱の生涯を送った女性の物語、永井さんのは鎌倉時代の朝廷と幕府の女たちの権力闘争を描いた時代小説です。窪さんはデビュー当初から応援してるのでこの短編集で何とか受賞して欲しいなぁ。一推し!

 

選考会は7月20日!さて、誰の作品が選ばれますか。

 

 

 

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