さて、出る本、片岡義男「カレーライスと餃子ライス」(9/12)、出ます。片岡義男は小説はもちろんだけど、エッセイもおもしろい。今回はカレーに餃子かぁ。アマゾンの紹介文をまず!
〈今日の夕食は何にしようかなと思案しながら、
夕暮れの靖国通りをひとり歩く幸せ。〉
幸福な食事はどこにある?
神保町、下北沢、京都……専用スプーンを胸にひそませ、今日も続くカレー漂流。
そして青春の食事には、餃子ライスが必要だ。はたしてそんな食事は見つかったか。
記憶と幻想で紡がれる物語。
* * *
1 カレーライスは漂流する
母親の黄色いカレーライス
今日はカレーライスよ!
どんなカレーライスにももはや驚かない
火事を見ながらカレーライス
木製の専用スプーン
京都カレーライス再訪
鴨南蛮カレーうどん、ナインボール
カツカレーのはしご
白いご飯はありますか
涙も一緒にスプーンで食べた
僕のカレーライスにはお肉をたくさん入れてください
カレーライス小説を考える 他
2 餃子ライスはひとりで食べる夕食の幸せ
どしゃ降り餃子ライス
珈琲にしましょうか
なんとかならないかしら
僕の餃子は二人前
消しゴムを買う
今夜はひとり飯
いやいやいや、これはたまらない。片岡さんのはこちらが考えてるのとちょっと違う方向からアプローチしてくるから、おおおっ!って思っちゃうんですよ。独特の思考、独特の文体。読んで損はないと思いますよ。晶文社、っていうのがまたいい。
◯片岡義男、エッセイや小説の感想などはこちら!!
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基本的に文芸誌は買いません。最近では特集に興味を持った「文藝」とか、ずいぶん前ですが宮部みゆき30周年記念特集の「小説新潮」とか。収録されてる小説で買うことはないです。文芸誌で読んでも単行本でまた変わっちゃうでしょ、それが嫌!
って、前置きが長くなりましたが、出た雑誌、「文學界 10月号」、「特集 絲山秋子デビュー20年」があるので買います。すみません、その部分だけアマゾンの紹介文を。
【特集】絲山秋子デビュー20年
最新連作集『神と黒蟹県』完結を機に、その軌跡と到達点を明かす
〈対談〉辻原登×絲山秋子「小説の余白に信を置く」
〈評論〉田中和生 絲山秋子論――連作作品集『神と黒蟹県』の地平
〈インタビュー〉絲山秋子言葉にならない「関係性」が面白い
いやいやいや、新作「神と黒蟹県」も気になってるのよねぇ。辻原さんとの対談にインタビュー、ファンとしては嬉しいです。絲山秋子は根強いファンはいると思うのだけどもっともっと読まれていい人なんだよなぁ。村上春樹ぐらいに。うむ。本気!
◯絲山秋子の他の本の書評はこちらから。
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