すご~く遅くなっちゃいましたが「本の雑誌」の上半期ベスト10。毎年お知らせしてるので書かなくちゃと思っていたのですが…。すみません!では、早速1位から!
第1位 津村記久子「水車小屋のネネ」
第2位 古賀及子「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」
第3位 プチ鹿島「ヤラセと情熱 」
第4位 青山文平「本売る日々」
第5位 永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」
第6位 杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」
第7位 鈴木忠平「アンビシャス」
第8位 エリー・ウィリアムズ「嘘つきのための辞書」
第9位 TBSラジオ編「OVER THE SUN公式互助会本」
第10位 竹内早希子「巨大おけを絶やすな!」
という感じで、上半期の1位は津村記久子さんの「水車小屋のネネ」でした。パチパチパチ!確か賞を、あ、谷崎潤一郎賞を取ってます。社内座談会で何人からも名前があがってぶっちぎりの1位でした。これは読みたくなった!!!
今回、ノンフィクションというか非小説が2位の古賀及子さん「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」を含めて5冊もあります。古賀さんのもすごく票を集めてるなぁ。古賀さんはライターで、彼女の息子と娘と母の日々の日記らしいのですが「すんごい上手いし面白い」らしい。ううううむ。3位、プチ鹿島さんの「ヤラセと情熱」は副題が「水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実」。これ、観ていた人はたまらないのでは。7位の「アンビシャス」は副題「北海道にボールパークを創った男たち」、日ハムの新球場の話です。著者の鈴木忠平さんは「嫌われた監督」の人だからなぁ。つまらないわけがないよなぁ。9位の「OVER THE SUN公式互助会本」は、TBS制作の人気のpodcast番組の公式ファンブック。ジェーン・スーさんと堀井美香さんがやってるんですね。10位の竹内早希子さん「巨大おけを絶やすな!」は副題「日本の食文化を未来へつなぐ」。醤油やみそ、酒などを作るために欠かせない巨大なオケ作りの後継者問題の話。いやいやいや、どれも気になる。
時代物が2冊。4位の青山文平さん「本売る日々」は学術書を売る江戸の本屋さんの話。5位の永井紗耶子さん、直木賞受賞作の「木挽町のあだ討ち」も評価が高いです。あとは6位の杉井光さん「世界でいちばん透きとおった物語」は「ものすごくびっくりするんですけどネタバレになるから何も言えない」らしい。ううむ、気になる。8位「嘘つきのための辞書」は唯一の海外文学。エリー・ウィリアムズさんの作品。1930年くらいに作られた辞書を21世紀になってデータベース化しようとする男の話。過去の編纂者が嘘の言葉を紛れ込ませているらしい。これも気になるなぁ。
特に評価が高かったのは「水車小屋のネネ」「アンビシャス」「木挽町のあだ討ち」の3冊。なんか今回は読みたい本が多くて困ったぞ。
◯詳細は「本の雑誌」2023年8月号を!