「オール讀物」主催の第1回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」、第1回の受賞作は島本理生さんの「2020年の恋人たち」に決まりました。パチパチパチ!そうかぁ、ノミネートは話題作が多くてどれが選ばれるのか分からなかったのですが、綿矢りさんの小説はすごくおもしろかったけど「大人の」という意味ではどうかなぁ、とは思っていました。「2020年の恋人たち」、アマゾンの紹介文を!
ワインバーを営んでいた母が、突然の事故死。落ち着く間もなく、店を引き継ぐかどうか、前原葵は選択を迫られる。同棲しているのに会話がない恋人の港、母の店の常連客だった幸村、店を手伝ってもらうことになった松尾、試飲会で知り合った瀬名、そして……。楽しいときもあった。助けられたことも。だけどもう、いらない。めまぐるしく動く日常と関係性のなかで、葵が選んだものと選ばなかったもの――。直木賞受賞後長篇第一作。
ううむ、この紹介文はなんだかよく分からないな。でも、大賞というお墨付きがついたのでちょっと気になります。
「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」ですが、以下で紹介したノミネート作は、令和2年10月から令和3年9月までに刊行された単行本を対象に北上次郎、瀧井朝世、吉田伸子という書評家3氏の推薦のもとに選ばれたています。選考委員は川俣めぐみ氏(紀伊國屋書店横浜店)、大塚真祐子氏(三省堂書店成城店)、山本亮氏(大盛堂書店)、加藤ルカ氏(有隣堂)、花田菜々子氏(HMV&BOOKS日比谷コテージ店)という書店員5氏。本屋大賞とは違って少人数の書店員による選考というのがちょっとおもしろいです。もちろん次回にも期待!
◯他のノミネート作はこちら!
窪美澄「ははのれんあい」
吉川トリコ「余命一年、男をかう」