猫絵本作家といってもいいのか?町田尚子の最新絵本。町田さんといえば「ネコヅメのよる」!僕はあの表紙を新聞の小さな広告で見て「お〜〜〜〜〜っ!」と思って書店に走った人間なので、とにかく彼女の描く猫が好き。いつまでも見ていられる。この絵本のどすこい感あふれるみいちゃんの表紙もタマラない。いいよなぁ、町田猫!
この絵本の白眉は終盤、パン屋の開店時間が迫り「じかん いっぱい まったなし。」と塩をひと舐めみたいな感じで気合を入れてる主人公みいちゃんの見開きアップのページ!これはいいぞぉ〜〜〜〜〜〜!たまらんぞぉ〜〜〜〜〜〜〜!
物語はパン屋をやってるみいちゃんの朝一番から開店までの話。どすこいどすこい、シコを踏んで忙しい1日に備える最初の見開きからいろんな猫ちゃんがお店めざしてやって来る最後のページまで、ノンストップのおもしろさ。パンが焼けるまでの休み時間、夢の中でみいちゃんは…。そこに出て来る「しましま3きょうだい」もかわいい。
町田さんの絵本というとちょっと大人のストーリーでダークなところもあったりするのだけれど、これは子供も一緒に楽しめそう。ぜひ!
◆DATA 町田尚子「どすこいみいちゃんパンやさん」(ほるぷ出版)
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピー、引用も)
パンやの横綱、めざすぞ。
どすこい、どすこい。
◯町田尚子 、他の絵本の感想などはこちら!!
2023.11.8 なんだか暖かい日々が続くが来週からは寒くなるのか。今読んでるのは高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」。
【書評ランキングに参加中】押していただけるとうれしいです。