何だかすごく遅くなっちゃいましたが昨年度のマイベストブックの発表です。19歳8ヶ月に突入した愛犬ひなたの介護で忙しく、なかなかこういうのがまとめられないままになってました。本当は年度内になんとかしたかったのだけど…。ま、しょうがない。2025マイベスト10、こんな感じです!(タイトル下のアドレスで僕の書評にいけます)
1佐藤正午「熟柿」
去年読んだ本の中では1位と2位が飛び抜けてました。本屋大賞2位の佐藤正午「熟柿」は母と子という普遍的な物語。本屋大賞を取った朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」はファンダムとそこから派生するファンダム経済というまさに現代のテーマ。ちょっと迷ったけど、本屋大賞とは逆に「熟柿」が1位に。佐藤正午、2024年「冬に子供が生まれる」に続いて2年連続1位という結果に。ううむ、ビックリ!とにかく2冊とも超おもしろいので未読の人はぜひぜひ。
2朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」
3柴崎友香「帰れない探偵」
5金原ひとみ「マザーアウトロウ」
8ブライアン・ブロッカー/シドニー・スミス「あらしの島で」
9ミロコマチコ「島まみれ帳」
10ヨシタケシンスケ「まてないの」
僕のベストは例年女性作家が多いのですが、3、4、5位の小説も女性。柴崎友香「帰れない探偵」、探偵小説と簡単に言っちゃうのは憚れるがこの物語に通底しているテーマが心を揺さぶる。金原ひとみの「YABUNONAKA-ヤブノナカ」「マザーアウトロウ」、どちらもおもしろかった。金原さんに川上未映子、川上弘美、角田光代の4Kは現代文学でとても大切な存在になっている。7位の綿矢りさ「激しく煌めく短い命」は2人の女性のラブストーリーで心理描写が見事!
エッセイが2つ。6位の俵万智「生きる言葉」は新書本。今がまさに「言葉の時代」であることを再認識させられるし、それぞれの話がとてもおもしろい。9位のミロコマチコ「島まみれ帳」、これ読むとほ〜んと奄美大島に行きたくなる!暮らしたくなる!奄美にまみれにまみれちゃってるミロコさんの好エッセイ!
絵本も2つ、8位のブライアン・ブロッカーとシドニー・スミスの「あらしの島で」、あらしの前の海を見に行く兄と妹の話。シドニー・スミスの絵、いいぞ。そして最後、10位のヨシタケシンスケ「まてないの」。まてない人生を生きる私たちのストーリー。ヨシタケシンスケワールド全開のおもしろさ。この人、やっぱりスゴいのだ。
というわけでマイベスト10でした。昨年はあまり本を読む時間がなく(今もだけど)、かなりストレスフルだったけれど、これだけの本が読めたのはとにもかくにもよかった、よかった。
最後に「去年読んだけど、去年刊行ではない本のトップ5」も紹介。 1位だけ触れておくと、このヨシタケシンスケの絵本はすごいぞ。そういうゲーム!と思うことで息苦しい今の時代を生きる人の救いになる。これはもう、人生の座右の絵本!!ぜひ!
1ヨシタケシンスケ「そういうゲーム」
2源孝志「わたしだけのアイリス」
3伊与原新「藍を継ぐ海」
5柴崎友香「続きと始まり」
◯これまでのマイベストブックはこちら!