また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【賞いろいろ】「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」はブレイディみかこさんのあのエッセイ!

 ブレイディみかこ

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」

 

 先日、毎日出版文化賞を受賞したばかりですが、ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」、去年から始まった 「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」でも大賞を受賞しました。すごいなぁ。これは文章も軽快だし、「ぼく」のキャラクラーもおもしろく、いろいろ考えることも多かったので、できれば多くの人に読んで欲しいおすすめ本です。下の公式サイトで試し読みもできるのでちょっと読んでみてください。あ、ブレイディさんからのメッセージもありますよ。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊! 十二国記後半2巻、ヨシタケシンスケ、「BRUTUS」最新号!(2019.11/2週)

 さて、出る本。話題沸騰の十二国記、18年ぶりの書き下ろし新作、後半の2冊が出ます。「白銀の墟 玄の月」第3巻、第4巻(11/9)、新潮文庫からです。今、読んでますがまだ1巻の半ば。大きなコンペが明日で終わるのでこれから追いあげます。しかし、まぁ、小野不由美。健在です。当たり前か。

 

 それにしても、第1巻の初版が新潮文庫史上最高の50万部でさらに重版がかかり、3、4巻も「事前重版」がかかって1〜4巻計241万部というからすごい。新たなファンも生まれているはずで、さらに盛り上がりそうでうれしいです。本当に夢中になって読めるので未読の人はシリーズの最初の巻からぜひぜひどうぞ!詳しくはこちらで。

 

◯公式サイトです

  

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【文学賞】第73回毎日出版文化賞、川上未映子さん、ブレイディみかこさんさんなど受賞!!

 今年の毎日出版文化賞が決定しました。川上未映子さんの「夏物語」が文学・芸術部門で受賞、特別賞にはブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が選ばれています。どちらも今年読んでとてもおもしろかった本なので、なんだかうれしいです。よかった、よかった。未読の人はぜひ読んで欲しいなぁ。他の受賞者にもパチパチパチ!

 

◯川上未映子さん「夏物語」の僕の感想はこちら


◯ブレイディみかこさん「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の感想

  

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【映像化】塩田武士原作のドラマ「歪んだ波紋」、NHKBSプレミアムで本日22時スタート!全8回です

 原作がとてもおもしろかったのでこれはとても楽しみ!塩田武士の「歪んだ波紋」は、「誤報」をテーマにした物語です。新聞、テレビ、ネット、そこで記者として働く人々と彼らが書いた記事、誤報や虚報や虚偽放送なども織り交ぜたストーリーは、まさに「いま」を描いていて読み応えたっぷりでした。この本について僕が書いた書評は次のような言葉で締めくくられています。

 

ポスト・トゥルース=おもしろければ何でもいい、という考えがはびこり始めているこの社会。報道とは何か?真実とは何か?マスコミとは何か?ネットニュースとは何か?そして、これから歩むべき道は?この連作短編集は読む者に様々なことを突き付け、問いかけているような気がする。

 

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【書評】川上弘美「某」-名前も年齢も性別も分からない「誰でもない者」はいったいどこに向かうのだろう?

 人間が書いているのだから最終的には人間のことを書いているのに違いないのだけど、どこかでそう言うことではないのでないかと思ったりする。そこが川上弘美の物語のおもしろさであり、不思議さでもある。

 

 冒頭、ある病院を訪れた「わたし」は名前も年齢も性別も自分では分からず、今までの記憶もまったくない。担当医師は「そういう者が時々いると、聞いたことがある」と言い、治療の一環として人間になりすまして暮らすことを勧める。「わたし」が最初に擬態したのは女子高校生で次は男子高校生、男にも女にも老人にも子供にも変わることができるようだ。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊! 原田マハ、ヒグチユウコetc.の新刊(2019.10/5-11/1週)

 さて、出る本。京都新聞など地方紙に連載されていた原田マハの大長編「風神雷神」(10/31)が上下2巻で発売になります。「風神雷神」といえば俵屋宗達の図屏風がすぐに思い浮かびますが、宗逹の話?アマゾンの紹介文を引用してみます。

 

美術(アート)という名のタイムカプセルが、いま、開かれる――。
日本が誇る名画『風神雷神図屏風』を軸に、海を越え、時代を超えて紡がれる奇跡の物語!

20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった――。

織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路……
天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!?
アートに満ちた壮大な冒険物語!

 

 そうか、宗逹に天正遣欧少年使節団も絡んでくるんだ。原田さんは歴史と虚構をないまぜにしたアート小説が得意ですが、これもそんな物語のようです。読むのが楽しみ!

 

 東京での展覧会がすごくよかったヒグチユウコ、最新作「ラブレター」(11/1)が出ます。ヒグチさんが愛しいものたちへ贈る32のラブレター。詩画集のような小さな絵本だそうです。これもしっかりとチェックしなくちゃ。

 

 さてもう1冊、「〆切本」って本を覚えていますか?締め切りにジタバタする作家たちの様子をエッセイなどからピックアップしたおもしろアンソロジー。「〆切本2」なども併せて5万部突破のヒットになったそうです。そして、そのシリーズに新たな1冊が!「お金本」(11/1)です。ううむ、これは期待できそう。アマゾンの内容紹介を引用してみます。

 

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【広告コンペ】文化放送グランプリの「東京タワー」のCMが日本民間放送連盟賞CM部門優秀賞を受賞しました

 受賞しましたというより、受賞したらしいんですけど。コピーフレンドの人から教えてもらって見てみたら優秀賞でした。文化放送からは連絡ありません。ま、この賞は作った人間じゃなく、日本民間放送連盟の会員社対象の賞なので、つまりは文化放送がもらえるものなので連絡来ないのかな、とも思いますが。なんかよく名前を聞く賞だし、評価してもらえたのでうれしいです。パチパチパチ!と自分で自分を褒めてみる。

 

  あ、今年も文化放送ラジオCMコンテスト、やってますよ。締め切りは10月31日。とりあえずノミネートが目標です。もう少しがんばろう。

 

◯このあたりに載っています

 

 

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